自費出版をしたいならば出版社を頼ることをおすすめします。しかし、出版社の数は多く、出版社選びに失敗するとトラブルのリスクもあります。本記事では出版社の選び方やおすすめ出版社のランキングを紹介しましょう。

自費出版とは

自費出版とは自分でお金を出して出版物を作成することです。小説や自叙伝、詩集などさまざまなジャンルで盛んに自費出版が行われています。

本記事では自分で出版費用を支払い、書籍の所有権もご本人に帰属する一般的な自費出版を前提に記載しています。

自費出版の方法

自費出版を行う際の主な流れは以下の通りです。

  1. 出版社に相談・契約する
  2. 原稿を渡す
  3. 編集・校正を受ける
  4. 組版・デザイン作成
  5. 印刷・製本する
  6. 流通させる

まずは出版社を探します。依頼したい範囲を考え、条件がまとまったならば契約を行いましょう。作成した原稿を渡し、編集を依頼しましょう。執筆から出版社に依頼するケースもあります。その後は組版やデザインの工程があり、印刷・製本へ進み納品されます。出版社によっては本屋などへの流通まで担当するケースがあります。

自費出版するならどこがいい?

自費出版を出版社に依頼する場合のポイントを紹介します。

編集・販売のサポート

出版社毎にサポート範囲が異なります。企画や執筆段階からサポートする会社もあれば、流通後の宣伝活動に強みを持つ会社もあります。

多くのサポートを受けられる会社ほど質の高い出版物をスムーズに流通させられます。

一方、サポートが豊富な会社は費用も高額になります。必要な範囲を事前に考えておくと良いでしょう。

出版社が得意とするジャンル

自分が自費出版したいジャンルを得意としている出版社に依頼しましょう。出版社によって得意分野が異なっています。出版社の得意とするジャンルであれば、さまざまなノウハウがあり、質の高いサポートを期待できます。出版社のホームページをチェックすれば、どのジャンルを得意とするのか調べられます。小説や学術書、詩集、イラスト集など出版社ごとに得意なジャンル違うため、分からない場合には聞いてみましょう。

費用

自費出版のサポートをどれくらいの費用で対応してくれるのか確認することは大切です。同じページ数・部数の本を作成する場合でも、出版社ごとにサポート内容が異なるため費用が変わります。出版社のサイトをチェックすれば、大まかな費用の目安を確認できるでしょう。実際にかかる費用については見積もりをもらい把握することが大切です。

編集のサポートが充実しており、流通時のフォローも手厚い会社では300万~500万円程度が相場です。

著者自身が編集や校正に協力し、組版やデザイン・流通等の専門的な領域を中心にサポートを受ける場合では20万~50万円程度が相場です。

電子書籍への対応

電子書籍に対応する出版社に依頼すれば、電子書籍化から電子書籍販売サイトでの販売などのサポートを頼めます。紙の書籍と電子書籍の両方を同時に作り流通させることも可能です。大半の会社が電子書籍化に対応しているため、追加費用の有無を確認すると良いでしょう。

評判・口コミ

出版社の評判や口コミに注目することは大切です。実際に出版社を利用した人の意見を参考にしましょう。良い口コミだけではなく悪い口コミにも注目することをおすすめします。もちろん、評判や口コミの中には信憑性のないものもあるため、あくまでも判断材料の1つとして受け止めましょう。

自費出版社ランキング

自費出版に対応している出版社や印刷会社のランキングを紹介します。実績の豊富さやサポートの充実度を考慮して総合的にランク付けしました。

  1. 扶桑社
  2. 青山ライフ出版
  3. 実業之日本社
  4. 書籍づくり本舗

それぞれの出版社の特徴を紹介しましょう。

扶桑社

執筆から流通まで総合的なサポートが得られる点が特徴です。

フジメディアホールディングスのグループ企業であることから、一般消費者向けの企画実績が非常に豊富です。

価格帯も制作から流通まで安価に対応しており、(参考:400万~600万程度)品質面とサポートの両面で期待できます。

青山ライフ出版

青山ライフ出版は多彩なジャンルの自費出版に対応する出版社です。10冊から対応していて、書店流通を頼むこともできます。紙本と電子書籍を同時に制作して流通させられるのもメリットです。原稿内容に合った編集やデザインを施してくれます。コストダウンを図っており低価格で高品質に本を作れる出版社です。

実業之日本社

文芸書、ビジネス書から雑誌まで手掛ける総合出版社です。

企画段階から相談ができ、編集者のサポートを受けながら制作ができます。自費出版は流通なしの前提ですが、高品質な作品を残したい方に向いているでしょう。

番外編 書籍づくり本舗

当サイトを運営する書籍づくり本舗です。自らに順位をつけるのは?との想いから番外編扱いとしました。

企画・執筆から流通まで丸っとご依頼いただくことも可能です。

最も多くご相談いただくのは、簡易編集~組版・装丁デザイン~印刷製本~流通を安価な価格でお引き受けしている基本パックです。

20万~30万円の価格帯で、しっかりと世に本を出していきたい方はぜひご相談ください。

自費出版トラブルに要注意

自費出版でのトラブルが起きています。無理やり自費出版を促された、契約内容と異なっていた、詐欺にあったというトラブルです。トラブルを回避するためには信頼できる出版社を選ぶことを意識しましょう。多くの情報を集めて慎重に検討するべきです。

まとめ

自費出版で出版社を選ぶ際にはトラブルを避けるために慎重に業者を探すことが大切です。費用やサポート内容、口コミなどを参考にしましょう。