分かりそうで分からない実用書。多くの方が実用書を読んだことがあるはずです。それでは実用書とはどのような種類の本なのでしょうか。実用書の意味や専門書との違い、内容について紹介します。

実用書とは

実用書とは日常生活で役立てられる知識や技術、情報などが書かれている本のことです。実用書のジャンルは多岐に渡ります。料理から趣味、経済、人生論までいろいろなタイプの実用書があり、想定されているターゲット層は多様です。

実用書と専門書との違い

実用書とは日常生活で活用できる知識が含まれた本です。暮らしに役立てられるハウツー本が実用書といえます。

一方、専門書とは特定の専門分野について書かれた本です。ターゲットとするのは専門家であり、専門性の高い内容が網羅されています。

また、ビジネス書はビジネスパーソンを対象として、仕事に関連した知識や技術、情報などが含まれた本です。自己啓発本は人生における生き方や考え方などを指南し、人間的な成長を促す本を指します。実用書の中でも特定のターゲットやテーマに絞ったものがビジネス書や自己啓発本といえるでしょう。

(少し細かな話になりますが、書籍の裏表紙にはバーコードと共にCコードと呼ばれる数字が記載されています。一般的には「C0123」のようなCから始まり、4桁の数字が続きます。この4桁の数字の先頭が2のものを「販売対象が実用」と言い、実務家向けの実用的な書籍に付けられる数字です。ここで説明している実用書と少し定義がずれるため、注意しましょう。)

実用書の種類

実用書にはさまざまな種類の本が含まれています。どのようなタイプの実用書があるのか紹介します。

日常生活向けの実用書

たとえば、手紙の書き方や冠婚葬祭のマナー、節約術など日常生活で実践できる内容が含まれている実用書があります。生活の中のちょっとした困りごとを解決するために便利です。

女性向けの実用書

女性向けの実用書は婦人実用書とも呼ばれます。妊娠や出産、育児など女性をターゲットとして、役立つ情報を提供してくれます。家庭医学や料理をテーマにした女性向け実用書もあります。

趣味用の実用書

趣味用の実用書には特定の趣味について楽しみ方やコツなどを提供しています。手芸や園芸、スポーツ、将棋などさまざまな趣味について実用書が出されています。

学習向けの実用書

資格や就活試験などを対象にした実用書があります。業務に使う資格の参考書は、専門書扱いとなり、ここでの資格とは、生活を豊かにする資格の紹介図書や、学習方法について解説した本などが該当します。

自己啓発系の実用書

生き方や人生についての考え方などを説いている本は自己啓発系の実用書といえます。たとえば、断捨離について書かれた本も自己啓発系の実用書です。禅など宗教的知識を用いて思考法や考え方などを教えている本もあります。

その他に、写真集や旅行、レシピ本も実用書に含まれます。

実用書の選び方

数多くある実用書の中から読む本を選ぶための方法やコツを紹介します。

評判・レビュー

実用書については表紙を見ただけでは判断しにくいため、評判やレビューを参考にしましょう。ただし、評判・レビューには事実ではない情報が含まれる場合があります。複数のレビューをチェックして、客観的な情報を集めましょう。また、可能であれば実際に実用書を手に取って内容を確認することをおすすめします。

面白そうな内容

実用書の内容をチェックして最後まで読み進められる面白そうな内容であるかを確認しましょう。有用な情報が含まれていても、書き方がつまらなければ途中で飽きます。最後まで面白く読ませてくれるように工夫した書き方がされている実用書はおすすめです。

出版日が新しい

実用書を購入する際には出版日が新しいものを選びましょう。最新の情報が掲載されている実用書であれば、役立つ情報を得ることができます。ただし、ジャンルによっては数年程度古いものでも内容に大きな変化がないケースがあるため、それほど神経質になる必要はありません。

実用書の著者になり、出版するには?

実用書に含まれるテーマで執筆、出版を検討してみましょう。ご自身のこれまでの知識や経験を文章にまとめることで実用書の出版が可能です。ニッチな分野で興味深い実用書を執筆できれば、十分に売れる可能性があります。

まとめ

生活の中で困ったことや疑問点などがあれば実用書を読んでみましょう。役に立つ情報が網羅されていて、生活を便利で豊かなものにしてくれます。実用書の出版をお考えの方は、自費出版も検討してみましょう。