雑誌といえば週刊誌を思い浮かべる人は多いでしょう。それでは週刊誌とは具体的にどういう雑誌のことでしょうか。本記事では週刊誌の定義や種類、将来性などについて紹介します。

週刊誌とは

週刊誌とは、週に1回刊行される雑誌のことです。ただし、隔週刊の雑誌であっても週刊誌と呼ばれる場合があります。

日本で初めて出版された週刊誌は1877年に発売された「團團珍聞」です。1922年には週刊朝日やサンデー毎日が創刊され、週刊誌が日本に定着しました。現在ではさまざまなジャンルの週刊誌が刊行されています。

週刊誌の種類

週刊誌は扱う内容によって種類分けが可能です。週刊誌の主な種類を以下にまとめました。

  • 総合週刊誌
  • 女性週刊誌
  • 写真週刊誌
  • 経済週刊誌
  • スポーツ週刊誌

総合週刊誌とは主に男性会社員を読者対象としたものです。女性向けのものは女性週刊誌と呼ばれます。写真記事が中心となるのが写真週刊誌の特徴です。経済やビジネスに関する情報を中心に扱うのは経済週刊誌と呼びます。スポーツ情報を専門に取り扱っているのはスポーツ週刊誌です。

週刊誌と週刊紙の違い

週刊誌とは1週間に1回のペースで刊行される雑誌のことです。一方、週刊紙とは1週間に1回のペースで刊行される新聞を指します。

一般的には新聞は毎日発行されるものとイメージされているでしょう。しかし、中には週刊で刊行されている新聞も存在します。

たとえば、朝日中高生新聞は毎週日曜日に発行されている週刊紙です。中学生や高校生向けのタブロイド新聞であり、2022年時点で41,166部が発行されています。

読売新聞は、読売KODOMO新聞という週刊紙を発行しています。読売KODOMO新聞は毎週木曜日に発行されており、2021年4月における発行部数は201,704部です。

なぜ発行日と発売日で違いがあるのか

週刊誌の中には発行日と発売日にずれが生じるものが珍しくありません。多くの雑誌は発売日の1~2ヶ月先の日付が発行日となっています。

発行日と発売日がずれているのは、本の鮮度をアピールすることが目的です。発行年月日の記載に法的なルールはありません。そのため、各出版社の裁量で発行年月日を自由に決められます。週刊誌が古いものであると見えないように発行日が発売日よりも後になっています。

また、実際に雑誌が発売されてから店頭に並ぶまでに時間がかかるケースがあります。地域によって書棚に陳列されるまで1週間程度の差が生じることも少なくありません。そのため、発売日より発行日を後に設定します。

上記のように発行日は実際に発行された日を示していないため、データとしての有効性はありません。

週刊誌における近年の傾向

週刊誌の近年の傾向として電子書籍化や将来性を取り上げます。

週刊誌の将来性

出版業界は全体的に右肩下がりの状況が続いています。特に売れ行きを落としているのが雑誌です。雑誌の中でも売上の主力となっているものは週刊誌でしょう。その週刊誌の売上が落ちていることが、出版業界全体の売上を落とす原因となっています。このままの状況が続けば、出版業界は落ち込み続けていくため、雑誌の売上を改善することが大きな課題です。

週刊誌の電子書籍化

週刊誌の売上を改善するための試みとして電子書籍化が進められています。特に漫画雑誌の電子書籍化は積極的に行われており、主要な週刊漫画雑誌は電子書籍で多くの方から読まれているのが現状です。今後も電子書籍による週刊誌の展開は続いていくでしょう。紙の雑誌は読まなくても電子書籍であれば雑誌を読むという人は少なくありません。週刊誌の電子書籍化を進めることが、出版業界の将来にプラスの影響を与えるでしょう。

まとめ

1週間に1回で刊行される雑誌を週刊誌と呼びます。雑誌のメジャーな刊行スタイルであり、週刊誌を購読している人は多いでしょう。出版業界の将来性に大きな影響を与える存在といえます。