本記事ではバーゲンブックの意味、仕組みや購入方法、注意点などについて紹介します。
バーゲンブックとは
バーゲンブックとは、書店が定価よりも安価な値付けで販売できる本を言います。
日本国内の書籍は、再販売価格維持制度（再販制度）のもと定価販売が基本です。ただし、バーゲンブックは新品でありながら書店が自由に価格設定できる取り決めで、出版社が流通させます。
古本とは異なる仕組みであり、近年はバーゲンブックを見かけるケースが増えています。
別名で自由価格本、謝恩価格本などと呼ばれます。
バーゲンブックの仕組み
日本では再販制度が導入されており、出版社の指定する定価で販売することが取り決められています。出版社が流通業者と再販契約を結ぶことで、定価販売に限定されています。ただし、再販契約は恒久的な契約ではないため、出版社の意思によって非再販にし、定価以外で販売することもできます。
（非再販とは、再販制度ではない契約を言います。）
たとえば、本の劣化や表紙焼け、新刊の時期を過ぎて売れ残った本などを売るためにバーゲンブックとして販売されるケースが出てきました。出版社に許可をもらえば、定価よりも安い価格で本を販売できます。
バーゲンブックのマーク
バーゲンブックの本は非再販本であることを明示する処置が施されています。バーゲンブックのマークがあるか確認することで、その本が定価販売の本か自由価格で販売されている本か区別することが可能です。
書籍のどこかに非再販本を示すマークがついているため確認しましょう。多いのは、書籍裏面のバーコード付近に、バーゲンブックのシールが貼り付けられています。非再販本を示すマークについて、特に法規制があるわけではないため、書店によりマークが異なる点に注意しましょう。
バーゲンブックにはどんな本が多いの？
バーゲンブックとして販売される本は、特定のジャンルで多いという傾向はありません。ただし、一般的には園芸や料理などの趣味本、あるいは絵本などの使用期間の少ない育児本については、バーゲンブックが多いとされています。各社事情が異なり、一律で理由を挙げることはできません。しかし、カラー上製本の書籍など、大きなロットで印刷する必要があるタイトルに多いように感じます。
漫画や小説などであっても、バーゲンブックで販売されるケースはあります。
バーゲンブックはどこで購入できる？
バーゲンブックは書店やネット書店で購入できます。書店の多くは常設販売ではなく、バーゲンブックイベントを開き、期間中だけ販売しているケースが多いです。
大きな書店のウェブサイトやSNSで、バーゲンブックのイベント情報がないかチェックしてみましょう。
楽天、アマゾン、ビックカメラ、ヨドバシカメラなどネット通販でバーゲンブックが販売されるケースも多いです。普段利用しているネット通販サイトでバーゲンブックを扱っていないか調べてみましょう。
バーゲンブックの注意点
バーゲンブックは現品限りの販売となっていて、返品や交換などには対応していないです。そのため、本当に欲しい本のみ買うことをおすすめします。
また、バーゲンブックは長期間書棚に置かれていた本、倉庫に眠っていた本が多いです。そのため、入荷されたばかりの新刊本と比較するとバーゲンブックは状態が悪くなっているケースがあります。バーゲンブックを購入する前に、本の状態を確認しておくと良いでしょう。色褪せや損傷、汚れなどが残っていることがあるため、完全に未使用の新品本と同じ状態で買えるとは限りません。
まとめ
新品の本を安く買うことができるため、バーゲンブックは注目されています。ただし、バーゲンブックはあくまでも新古品であり、完全な新品の本とは別もので汚れや色褪せなどがあるケースに注意しましょう。返品や交換などに対応してもらえない点を踏まえた上で、バーゲンブックの購入を検討することをおすすめします。
