自費出版の費用目安・相場は？

まず、一般的なおおよその費用相場に関して解説していきます。
自費出版における最低費用相場は以下のようになります。
・書店流通がない場合：想定部数が100部のケース→10～30万円
・書店流通がある場合：想定部数が1000部のケース→100～200万円
書店流通がある場合とない場合、そして部数に応じて費用相場は大きく変動します。
上記の例では、書籍の種類などに言及せずにおおよその費用について見ていきました。これにより一般的な自費出版における費用目安や相場などが理解できるかと思います。

次に具体的な例（書籍自体の特徴やぺージ数、サイズなど）を出しながら解説していきたいと思います。

・文章中心の書籍（小説など）で、四六判200ページ、並製本、500部印刷、書店配本時の相場に関して
一般的な相場は50～80万円ほどと言われています。
弊社においては約40万円の費用がかかります。

・図版等が多く、図やイラストの制作を含む、A5判200ページ、並製本、1000部印刷、書店配本時の相場に関して
一般的な相場は90～150万円ほどと言われています。
弊社においては約65~70万円の費用がかかります。

・モノクロ写真を含む、自叙伝、四六判80ページ、並製本、20部、配本なし時の相場に関して
一般的な相場は8～11万円ほどと言われています。
弊社においては約8～9万円の費用がかかります。

費用の相場目安や相場に関してまとめると、
自費出版費用というのは、ページ数、印刷部数、カラーモノクロ、組版の複雑さ、書店流通の有無、製本方式によって大きく変動するという認識で良いでしょう。

またそれ以外の費用要素として以下のようなものもあります。
これらによっても各出版社によって費用が変動するので、注意が必要になります。
・編集費：出版社による編集の度合いによって金額が変動
・校正費：何文字行い、何回程度行うかによって金額が変動
・装丁、組版費：装丁、レイアウトによって金額が変動
・宣伝費：書店営業、新聞広告などのかけ具合によって金額が変動
・イラスト、図版費：イラストなどを入れる場合にどのイラストレーターに頼むかによっても費用が変動
・書籍保管費：主に書籍の在庫の保管にかかる費用を指す。期間や書籍の数に応じて変動
・更新費：契約期間を更新する場合に発生する

上記のような費用がどれくらいかかるかを把握しておくことも後々のトラブルを避ける意味では大事になるでしょう。