世界で1冊だけの本を作ってみたいと思ったことはありませんか? それを叶えるのは「自費出版」です。自分で原稿を用意するので、思い描いた通りの世界で1冊だけの本が出版できます。

とはいえ、「出版というからには1冊だけ作るのは難しそう…」「どれくらいお金がかかるのか不安…」「やり方もわからないし…」といった、疑問や不安を抱く人は多いはずでしょう。

そんな自費出版の気になるアレコレについて答えていきます。読んだらきっと自費出版に挑戦したいと思うはずです。ぜひともご一読ください。

自費出版って1冊だけでもできるの?

可能です。「出版」という言葉からたくさん刷るものという印象を受けるかもしれませんが、自費出版は1冊だけでも出版可能です。実際に1冊だけで作られているお客様も多いです。

・1冊だけで出版するのはどんなとき?

1冊だけで出版するケースはさまざまありますが、特に多いのが自分や家族の思い出をまとめた「記念史」のようなものや、お祝いごとで贈る記念品が多いです。世界に1冊だけの本はプレゼントにピッタリです。

・絵本や写真集も自費出版できる?

こちらも可能です。絵本、漫画、写真集などでも、1冊から自費出版できます。自分だけのオリジナル作品を出版してみましょう。

1冊で自費出版するといくらかかる?

自費出版は高いというイメージを持っているかもしれませんが、それは一般的に自費出版が100部以上のケースが多いからです。10部以下の少部数での印刷になると、おおよそ10~20万円ほどで出版できます。

例)文庫版、ソフトカバー(カラー)、表紙・本文(モノクロ)、40ページ、1冊→約99,000円

具体的に自費出版ってどうやってやるの?

自費出版は出版社と一緒に本を作っていきます。まず原稿が用意できたら出版する出版社を選び、出版社のサポートを受けながら出版を目指します。では、自費出版の本が出版されるまでの基本的な流れをチェックしましょう。

出版社と打ち合わせ

原稿が用意できたら、その本を出版したい出版社を選び連絡をとりましょう。ここで本のサイズ、表紙とカバーの形式、紙の種類、誌面のレイアウトなどを相談しながら決めます。出版社のサポートがあるので、わからない箇所やこだわりたい部分があればどんどん相談しましょう。

入稿

出版社に原稿を送って確認をしてもらいます。これを入稿といいます。印刷所に印刷データを送付することも入稿と呼びます。

編集・校正

出版社に単語や文法の誤りがないかを確認してもらいます。間違っていた箇所(赤)が返ってきたら、修正をして再度入稿しましょう。

レイアウトデザイン

原稿を印刷できる形に整えます。出版社がデザインデータを作成します。

製本・出版

デザインが終わった原稿が印刷・製本され本になります。できあがった本が手元にやってきます。オンラインショップや書店での販売もできるので、希望する場合はその旨を打ち合わせのときに相談しておきましょう。

1冊から依頼できるおすすめの出版社

・書籍づくり本舗

とにかくリーズナブル。一般的な自費出版の出版社と比べて20~30%ほど安い価格設定になっています。1部から出版可能。(費用は1部~10部で同一。)文章中心の本に強く、相談もできるので、自分のイメージをしっかりと伝え、実現したい人にぴったりです。無料で見積もりをとれるため、価格を調べたいときにとりあえず連絡してみるのもオススメです。

・JIBUN出版

1冊、2冊などの少部数での出版を主に手掛ける出版社。スケッチブックや古い日記など、そのままでは本にしにくそうなものも丁寧に仕上げてくれます。少部数に対応した価格設定で、ページ数にもよりますが、フルカラーでも10万弱とリーズナブルな価格設定。思い出を本という形に復元したい人にぴったりです。

・bookpalette

電子ビューワーサービスがあり、作った本をPCやスマートフォンで閲覧できるのが特徴。家族や友人と簡単に本をシェアでき、ネットでの公開も可能です。フォトブック作りが得意で、独自のエディターでレイアウトを自分自身で手掛けられます。20ページほどの本であれば手軽に安く本が作れます。

同人誌も1冊から出版できる

「同人誌」という言葉を聞いたことがある人は多いでしょう。こちらも自費出版同様に、自分でお金を払って本を作るというもの。自費出版と違うのは、間に出版社を挟まないという点です。同人誌は自分ひとりで原稿を印刷できる状態まで仕上げ、それを印刷所に入稿して本にしてもらいます。プロと相談して作れないので、初めての場合思い通りにできない点もありますが、やり方を覚えれば自分の手で一から本を作ることができます。印刷所は1冊からの少部数での印刷を受けている場合がほとんどで、出版社を挟まない分、よりコストを抑えて本が作れるのも特徴です。自分でデザインまでできる人や、一から全部を自分でやりたいという人は、同人誌という形で本を作ることを検討してみてください。

最後に

本は1冊からでも作ることができます。出版社にお願いする自費出版なら、プロがサポートしてくれるので初心者でも安心して自分だけの本作りが実現します。世界に1冊だけの本を作ってみたいなら、まずは出版社に相談してみましょう。プロと相談しながら、貴方だけの本の出版を目指してみてください。