自費出版から有名になることはできるのか?

自費出版は、余り多くの部数が売れないイメージがありますが、実は、自費出版で出版したことをきっかけに有名になった作家さんもいます。

今回は、自費出版した書籍をきっかけに有名になった作家さんをご紹介します。

自費出版から有名になった作家例

山田悠介 氏

「リアル鬼ごっこ」で一躍有名になった作家さんですが、このリアル鬼ごっここそが、自費出版により出版された書籍となるのです。

初版は1,000部でしたが、内容が注目を浴びて、幻冬舎から改訂版が販売されました。漫画、映画、テレビドラマ、ゲームにもなり、書籍は累計200万部の大ベストセラーとなりました。

その後も継続的に作品を発表しており、精力的に執筆活動に取り組んでいるようです。

天野節子 氏

「氷の華」も自費出版による出版でした。この作品は、2006年9月に初版が発行されましたが、当時の天野氏は60歳でした。

この作品は、当初発売を予定していた出版社が直前に倒産してしまい、一時は発売が危ぶまれたものの、当時の編集担当が、著者に「世に出すべきじゃないか」と話したことから、著者は別の出版社から発行することを決断したそうです。

この作品は、初版発行から2ヶ月ほどで第6版まで発行され、テレビドラマや漫画にもなるなど、当時の話題作となりました。

Jamais Jamais(じゃめじゃめ) 氏

「B型自分の説明書」という本をご存知でしょうか。著者自身がB型であり、B型ゆえの自らの特徴を分析し、B型の人間を理解するためのマニュアルとして、この本をかきあげました。この本は、シリーズ累計540万部の超ヒット作となりましたが、この本も自費出版本なのです。

著者が自費出版社に原稿を持ち込んだ際に、編集担当者の「出すからには売れる本にしたい」という強い思いから、何度も打ち合わせを重ねて、この著書が完成したそうです。

まとめ

デビュー当時は全くの無名な方であっても、作品の内容が認められれば、自費出版をきっかけとして有名になる場合もありますし、逆に夏目漱石著の「こころ」のように、有名になってもなお、自費出版で本を出版することもあります。

数多くの本を販売するためには、未来の読者となってくれるかもしれない多くの方に対して本を認知して、興味を持ってもらうことが必要となります。

しかし、本が売れるために一番大切なのは、本の内容がしっかりしていることです。

本当に良い本であれば、広告や宣伝だけでなく、口コミによって自然と広がっていきます。

決して、商業出版だから売れるわけではありません。自費出版であっても、数は少ないですが良い本はベストセラーとなっています。

出版を機に有名になりたい!と思う方も、ぜひとも自費出版を検討してみて下さい。