本記事では自費出版サービスを提供する出版社を一覧で紹介します。
また出版社の選び方や注意についても確認しましょう。

自費出版をするにはどうすれば良い?

自費出版したいのであれば出版社に相談すると良いでしょう。出版社は自費出版サービスを提供する会社とそうでない会社があります。編集から校正、デザイン、印刷・製本、流通まで対応できる出版社を選ぶと良いでしょう。

出版社の選び方

出版社を選ぶ際のポイントを紹介します。

費用

自費出版のために出版社を利用する際には料金がかかります。料金は印刷するページ数や部数によって大きく変わります。また、出版社のサービスの充実度によっても料金は変わるため注意しましょう。事前に見積もりをもらい、出版社ごとの料金を比較することをおすすめします。

提供サービスが同一でも価格が大きく異なる場合があります。自費出版サービスを販売するため多くの広告をうつ会社や出版社ブランドが強い会社で高い傾向にあります。

口コミ・評判

実際にその出版社を利用した人からの口コミや評判を参考にしましょう。悪い口コミや評判のある出版社は避けた方が良いです。ただし、口コミや評判が信用できるものか疑わしいケースもあるため、あくまでも判断材料の1つと考えましょう。

サービス内容

出版社がどのようなサービスを提供しているか比較しましょう。すべての工程を担当してくれる場合もあれば、最低限のサービスしか提供していない場合もあります。自分がサポートを受けたいサービスが充実している出版社を利用しましょう。

特色

出版社ごとに特色に違いがあります。たとえば、得意としているジャンルの違いです。小説を得意としている出版社から写真集を得意としている出版社まであります。何のジャンルに強いかに注目しましょう。

電子書籍の有無

電子書籍の発行や流通に対応しているかどうか確認しましょう。電子書籍であれば、印刷しなくても販売が可能です。電子書籍で自費出版したいならば、事前に対応の有無をチェックしてください。

契約締結方法の違い

出版会社へ著者を招き、対面で契約締結をする会社があります。これら全ての会社に問題がある訳ではないです。しかし、会議室など密室で強引に契約を迫られた被害者の話をニュースで見聞きされたこともあるでしょう。注意が必要です。

自費出版までの流れ

自費出版するまでの簡単な流れを紹介します。

情報収集、見積もり収集

各社サービス資料を取り寄せ、具体的な見積書を取り寄せます。

依頼内容にぴったりと合うサービスを探したり、予算内におさまるサービスを探したり、依頼先候補を絞り込みましょう。

打ち合わせ

依頼したい出版社と打ち合わせをしましょう。打ち合わせでは、組版レイアウトやデザインの方向性を相談します。本の内容やページ数・部数、デザイン、電子書籍の有無など細かな希望をしっかり伝えてください。見積もりを取得した当初と希望内容に変更があった場合には再度見積もりを出してもらいましょう。

契約

ここまでで詰めてきた内容で実際に契約をします。

権利に関する点、契約終了後の取り扱いなど細部についてもしっかり確認しましょう。

原稿の納品

まずは出版社に原稿を納品する必要があります。紙の原稿を提出するか、電子データで渡すかいずれかです。電子データで渡す場合はファイル形式に注意しましょう。特定のファイル形式にしか対応していないケースがあります。ファイル形式の変更まで対応してくれる業者もあります。ただし、ファイル形式の変更で電子データの内容に異常が生じるケースもあるため、出版社が対応するファイル形式にあらかじめ自分で変更した方が良いです。

依頼内容によってはブックライターをアサインし、インタビューからスタートする場合もあります。

編集

原稿への手直しを行う工程です。誤字脱字の修正や日本語の修正、大きく構成から見直すなどの修正範囲は各社サービスにより異なります。

組版、校正

完成原稿を印刷用データに組んでいきます。

PDFで出力されたデータを確認する場合と校正刷りした紙での確認とあります。こちらも各社サービスにより異なります。

校正刷りは印刷物で預かると料金が割高になるため、紙での確認がしたい著者はご自身で出力されると良いでしょう。近所の印刷屋やコンビニなどでも印刷できるデータです。

装丁デザイン

本の表紙デザインを作る工程です。帯を付ける場合にはこの工程で帯デザインも作成します。

印刷・製本

校正・装丁デザインを終えれば実際に印刷・製本です。印刷会社は出版社が手配します。試し刷りの有無は各社サービスにより異なります。多くの会社で対応しており費用の違いだけでしょう。受け取って問題がないか確認しましょう。

部数が数千部を予定している場合、試し刷りと本刷りでは印刷方法が異なり色のノリなど差が出ることを認識しておきましょう。

実際に印刷・製本が始まると内容の修正は難しくなるため注意してください。

納品

納品を受けたならば、実際に書籍を販売できるようになります。出版社が流通まで対応してくれる場合は、書店で販売できるように準備を進めてくれるでしょう。電子書籍に対応している場合は、サイトで販売するための手配をしてくれます。

出版社と印刷会社はどっちがおすすめ?

自費出版は出版社だけでなく印刷会社も対応しています。どちらがおすすめなのか紹介しましょう。

印刷会社なら安く自費出版ができる

印刷会社の方が料金は安いです。ただし、出版社と異なり編集や流通を得意としない場合が多いでしょう。印刷会社はあくまでも印刷・製本のプロであり、編集や流通などのサービスはどうしても出版社より劣るからです。

印刷会社なら同人誌にもできる

印刷会社は同人誌の印刷にも対応しています。自費出版ではなく同人誌を出したいと考えているならば、出版社よりも印刷会社の方が最適です。製本で細かな注文を出すことができます。

サービス内容は出版社の方が充実

印刷会社と比較すると出版社の方がサービスの内容は充実しています。編集・校正から装丁、流通にまで対応しているからです。装丁は選択肢が豊富であり、校正はプロが担当するため正確性があります。出版社と比較すれば印刷会社のサービスの質は劣ります。

出版社の煽てトラブルに注意

自費出版で詐欺被害を受けるケースがあります。たとえば、絶対に売れると煽てて自費出版を促す出版社があるようです。中には契約金を受け取ってから持ち逃げする詐欺を企てる悪質業者もあります。勢いで契約するのではなく、本当に信頼できる出版社なのか見極めることが大切です。

自費出版ができる出版社一覧

自費出版できる出版社と特徴をそれぞれ簡単に紹介します。

文芸社

文芸社は自費出版を1からサポートしてくれます。個別相談会やセミナーを開催していて、事前にしっかりと相談可能です。プロの担当編集者がついてくれるため、技術上のアドバイスを受けられます。総合窓口を用意していて、書籍が完成した後のサポートがつくそうです。

青山ライフ出版

青山ライフ出版は自費出版を10部から対応しています。24~48ページ・10冊であれば98,780円で依頼可能なためリーズナブルです。電子書籍の製作にも対応しています。編集やデザインまで対応してくれて、さらに出版オプションを用意しているのが特徴です。リライトやイラスト作成、献本サービス、ニュースリリースなどのオプションを用意しています。

東京図書出版

東京図書出版は校正や装丁にこだわっているのが特徴です。書店への配本や全国紙一面への広告掲載にも対応しています。Amazonなどのネット書店での販売にも対応可能です。紙の書籍と平行して電子書籍の作成・販売も依頼できます。

誠文堂新光社

誠文堂新光社の自費出版は編集から製本まで対応しています。本のサイズは複数種類に対応していて、サイズや色数など細かく指定可能です。内容や構成などのアドバイスを受けることもできます。

新潮社

新潮社は編集者が自費出版をサポートしてくれます。装丁や構成まで担当してくれて、新潮社が出す本と同品質のものを出せるのが特徴です。書店での販売のサポートも担当してくれます。また、国会図書館への納本にも対応するため、半永久的に自著を残せるのが魅力です。

青春出版社

青春出版社は編集者と装丁デザイナーが自費出版を担当します。自分で原稿を作成できない場合は、プロのライターが取材を行い執筆することも可能です。デザイナーから装丁や表紙などの提案を受けることができ、質の高い本を完成させられます。

西田書店

西田書店は取材をもとにした原稿作成やリライトなどに対応しています。社内構成を行い、必要であれば構成の専門家への依頼も可能です。本の仕上がりサイズなども細かな要望に対応してくれるため、理想的な自費出版本を作成できます。

書籍づくり本舗

当サイトのサービスも紹介させてください。

書籍づくり本舗では自費出版に必要なサービスを基本パッケージとしてまとめています。レイアウトデザイン・組版から装丁デザイン、印刷・製本、流通まで提供しているのが特徴です。ベテランDTPデザイナーがレイアウトデザインや装丁などを対応しており、質の高いデザインの本を作れます。価格も最安値帯のため、他社との相見積もりにどうぞ。

まとめ

自費出版をサポートする出版社はたくさんあり、それぞれに特色があります。さまざまな点を比較して、自分の希望に合ったサービスを受けられる出版社を探しましょう。