自費出版はほとんど売れないと聞いて不安になった人は多いのではないでしょうか。自費出版がほとんど売れないのにはいくつか理由があります。

本記事では自費出版がほとんど売れない理由と売れるための対策について解説しました。自費出版を考えている方は参考にしてください。

自費出版がほとんど売れないのはどうして?

なぜ自費出版はほとんど売れないのか理由を紹介しましょう。

タイトルと装丁に魅力がない

本そのものに魅力がないために売れないケースが多いです。人が本を実際に手に取り読んでみたいと思うかどうかはタイトルと装丁が影響します。購入してみたいと思わせるような魅力のあるタイトルや装丁を考えなければいけません。大手出版社から出ている本は、プロのデザイナーが装丁をデザインしていて、タイトルもマーケティング視点を入れて決めているものばかりです。タイトルや装丁にこだわらないと売れにくいでしょう。

他作品に埋まってしまっている

現在、多数の本が出版されています。その数は年間7万~8万タイトルあり、それに加えて自費出版している人も大勢います。そのため、よほど魅力やインパクトのある本でないと他の作品の中に埋もれてしまいます。本人がしっかりと宣伝活動をしないと書店や読者からは注目を得られないでしょう。

そもそも本が置かれていない

そもそも自費出版した本を全ての書店が置いてくれるわけではありません。

出版業界はすでに本の流通システムが確立しており、限られた棚のスペースをいかに効率良く展開するか仕組みができています。過去実績がない場合や著者の知名度が高くない場合、書籍ジャンルがニッチな場合などでは期待する書店での露出が得られない場合があります。

また数千軒の書店に広く配本するには大量の在庫が必要です。刷り部数が少ない場合には配本のしようがないケースもあるでしょう。書店で手に取ることができなければ、売れようがないと言えます。

販売価格が高い

本の価格は本を印刷して販売するまでのコストを含めて決めるものです。自費出版の場合は、商業出版と比較し1冊あたりコストが高くなる傾向にあります。そのため、自費出版の本はどうしても販売価格が高くなりやすいです。他の本と比べて価格が高くなるため、購入をためらわれます。

自費出版本を売れるようにするには?

自費出版の本が売れるようにするにはどうすればいいのか具体的な対策を紹介しましょう。

魅力的なタイトルと装丁にする

読んでみたいと思わせるような魅力的なタイトルと装丁にしましょう。ベストセラーになっている本のタイトルや装丁をチェックして研究することをおすすめします。装丁についてはプロにデザインを依頼することが可能です。プロがデザインするだけで本の見た目が魅力的に見えるようになります。

積極的に宣伝をする

書店や出版社が自費出版の宣伝をすることは原則ありません。そのため、自分の本を宣伝したいならば、自分で方法を考えて実施する必要があります。たとえば、家族や友達などに依頼し地道に口コミで宣伝してもらう方法からSNSを活用する方法まであります。

一部の出版社では新聞広告やネット広告、交通広告等をオプションで取り扱っている場合があります。いろいろな方法を活用すると良いでしょう。

販売先を用意する

自費出版の本を販売する方法は書店だけではありません。最近はオンラインで簡単に販売できます。たとえば、宣伝の際にメールアドレスを公開して、注文を直接受けるという方法です。あるいは通販サイトに自分の本を出品して販売する方法もあります。また、本を販売できるイベントに参加してみるのも良いでしょう。同人誌の販売ができるイベントであれば、来場者に本をアピールして買ってもらえる可能性があります。

ジャンルを絞る

とにかく自費出版の本を誰かに買ってもらいたいと考えているならば、売れるジャンルを選ぶことが大切です。小説やエッセイなどは気に入った作家のものしか買わないという人がたくさんいます。小説やエッセイを多く販売するのは難易度が高いでしょう。

自費出版でも比較的買ってもらいやすいジャンルはハウツー本です。何か自分が専門としている分野があるならば、専門知識や経験を利用してハウツー本を出してみましょう。ハウツー本であれば、プロの作家の本でなくても購入してもらえる可能性は高まります。

Kindle(電子書籍)も売れない?対策は?

Kindleでも自主出版は売れないのか気になる人は多いでしょう。Kindleで自費出版は売れるのか、どういう対策をすればいいのか解説します。

Kindleでの販売数も伸ばすことは難しい

たとえKindleであっても自費出版で販売数を伸ばすのは難しいです。Kindleでもプロの作家の本がたくさん出ています。それらの本の中で自費出版の本は埋もれやすいです。よほど魅力的な本を出すことができないと、Kindleで販売数はなかなか伸びません。

販売価格を無料や安価な設定に

Kindleで販売数を伸ばしたいならば、思い切って無料で販売してみることをおすすめします。最初は自分の名前を売り、ファンを増やすことから始めるのです。自分の本が面白いと感じる人が増えれば、将来的に有料の本を販売したときに購入してくれる人が出てくるでしょう。

無料で販売することに抵抗があるならば、安価な設定にすることをおすすめします。電子出版であれば、印刷代などのコストはかからないため、安価な設定にしたとしても採算が取れるでしょう。たとえば、100円や200円といった価格であれば、買いやすいと言えるでしょう。

まとめ

自費出版の本はなかなか売れないため、いろいろ工夫をすることが大切です。本記事で紹介した内容を参考にして本を売り出せば、自費出版でも販売数を伸ばすことができます。きちんと戦略を立てて販売することが大切です。