この記事では、自費出版に対応する出版の一覧、出版社の選び方を解説します。この記事を読めば、実際に自費出版に対応している出版社や選び方を知ることができるでしょう。
ぜひ最後までご覧いただければと思います。
自費出版とは
著者が自己負担で書籍を制作・発売する形態を自費出版といいます。商業出版とは異なり、制作費用を全額負担し在庫すべてが著者所有となります。出版社の意見等に影響を受けず、原稿の自由度が高い点も特徴です。最近では、電子書籍として自費出版を行う人も多くなりました。
自費出版可能な出版社一覧
自費出版に対応する出版社は多くあります。
ここでは、自費出版が可能な出版社をご紹介します。
文芸社
東京新宿に本社があり、小説、エッセイ、詩集、歌集、自伝などで幅広いジャンルに対応しています。代表作には、リアル鬼ごっこ、B型自分の説明書、それからの三国志、などがあります。
文芸社の特徴として、自分史や旅行記ジャンルなど、自分の経験を他の人と共有する目的で自費出版をされる方が多いようです。
書店への配本に対応している会社です。
200万円前後の依頼が多いとの情報がありました。
青山ライフ出版
正式名称は青山ライフ出版株式会社で、東京都港区に本社があります。強いジャンルは、自己啓発、心理学、ライフスタイル、倫理学などです。
代表作には、「私」という夢から覚めて、わたしを生きる、言葉でホルモンバランス整えて、『なりたい自分』になる!、昭和幻影など多数あります。
傾向としては、著者の考え方を中心にした本が多いように見えます。
標準的な書籍100部で50万円前後の価格帯になるそうです。
幻冬舎ルネッサンス新社
幻冬舎の子会社で、東京都渋谷区に本社があります。強いジャンルは、小説、ビジネス、新書、自分史、絵本、エッセイなどです。
ブランド力、流通網があり高価格帯のサービスが中心のようです。
書籍づくり本舗
このサイトを運営する書籍づくり本舗をご紹介させてください。
東京都中央区に本社があり商業出版と自費出版を扱っています。自伝や小説、エッセイや句集など幅広いジャンルの自費出版に対応しています。
10冊ほどの少部数から、数千部作り全国書店に配本するケースまで対応しています。
特徴として価格帯が安価な設定であり、標準的な書籍100部で20万円台です。
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誠文堂新光社
東京都文京区に本社があります。
強いジャンルとしては、ペットに関するものや、科学系などです。
自費出版の会
東京都新宿区に本社があります。取り扱っているジャンルは、写真集、童話、絵本、俳句、短歌、自分史、旅行記、小説など本のジャンルとしてあげられるものは、そのほとんどをカバーしています。
特徴としては、10冊でも出版が可能で、極めて個人的な出版でも対応してもらえることなどがあります。
新潮社
東京都新宿区に本社があります。強いジャンルは、小説、雑誌、コミックなどです。
代表作としては、ノースライト、週間新潮、わたし定時で帰ります、母をなくしたとき、僕は遺骨を食べたいと思った、などがあります。
青春出版社
東京都新宿区に本社があります。
強いジャンルは、実用書や自己啓発書などです。
西田書店
東京都千代田区に本社があります。
西田書店の自費出版に対するスタンスは、「出版の意味を著者とともに考える」です。
代表作には、私と日本の70年、習慣の精神史、文字の力紙の力、などがあります。
ニシダ製本印刷
大阪府堺市に本社があります。
1〜10冊の極めて少ない部数にも対応し、自分史などのジャンルを主に扱っている出版社です。
ライティング株式会社
京都府京都市に本社があります。
扱っているジャンルは、自伝、小説、実用書、ビジネス書、論文など幅広く対応している会社です。
リンピア印刷株式会社
リンピア印刷株式会社は、1971年に創業し、大阪府大阪市に拠点のある自費出版社です。
少数の冊子印刷に強みをもっており、2005年からは、ネットショップ「冊子の達人」も運営しています。
出版にはいくら費用がかかる?
出版費用は条件によってかなり変わりますが、15万円〜200万円程度と非常に幅が広いです。
印刷部数、ページ数、流通有無、編集作業を依頼するか否かが価格上下のポイントです。
手書きの原稿からでも出版は可能?
手書きでも対応してもらえます。
手書き原稿は文字起こし(テキストデータ化)の処理が必要となり、作業費用が別途かかる場合が大半です。
費用を抑えたい場合には、手書き原稿でなく電子データで提出するほうが良いでしょう。
カラー対応している出版社はどこ?
ほぼ全ての出版社がカラー印刷に対応しています。費用は高くなりますが、出版社に相談に乗ってもらいましょう。
写真集や絵本が出せる出版社は?
紙材へのこだわりがなければ、大半の出版社が写真集や絵本の出版に対応しています。
出版社の選び方
出版契約に伴うトラブルも多く発生しています。
出版社を選ぶ際には以下のポイントに気を付けましょう。
費用
費用の見積もりをしっかりと出してもらうことが大切です。
また、相見積もりをして、納得できる出版社を選びましょう。
信用性・実績
その出版社がこれまでに出版した作品や実績を再度確認しましょう。
できるだけ信用できる出版社に依頼するのが無難です。
また費用を制作進行にあわせて複数回に分けて支払うことができるか確認すると良いでしょう。
得意とするジャンル
その出版社が得意とするジャンルを確認しましょう。
出版社によって得手不得手があるので、そのジャンルを見極めて依頼することが大切です。
総合出版社か自費専門出版社か
商業出版と自費出版をともに扱う会社もあれば、自費出版を専門に扱う会社もあります。
どちらが優れているというお話ではなく、依頼する著者の希望により最適な会社が変わります。
一般論として、自費出版だと分からないように出版したい場合、販売面で相談がしたい場合、執筆や編集の相談をしたい場合には総合出版社が向いていると言われています。
一方、自費出版専門会社は、レイアウトやデザインのテンプレート等が豊富で、初めて出版に取り組む方には分かりやすく、短納期や低価格帯のサービスが多いです。
あくまで一般論で、総合出版社でも安価な会社はありますし、自費出版専門会社でも編集に強い会社もあります。
サービス内容
サービス内容を細かく確認しましょう。
相見積もりを出す時に、サービスの条件を確認し、自分が求めているサービスにより近い出版社に出版をお願いすることをオススメします。
特に制作した書籍の所有権が著者にあるか、書籍保管にかかる費用、書店流通にかかる費用、売れずに返本があった場合の対応と費用は出版社により違いがあるため、ご自身の希望と合うかの確認が大切です。
新聞社からも自費出版が可能
新聞社でも自費出版を受け付けている会社があります。
例えば、日本経済新聞社や、神奈川新聞社、中日新聞社など、大手新聞社だけでなく地方新聞社でも自費出版に対応している場合が多いです。
価格帯は他の出版社比較で高めとなっています。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
ここまで、自費出版とは何か、自費出版に対応している出版社はどこか、などについて触れてきました。
この記事のポイントを整理すると以下の通りです。
- 自費出版とは、著者が自己負担で発売する出版形態のこと。
- 自費出版に対応している会社は、有名なところだけでも10社以上ある。
- トラブルにあうリスクもあるため、相見積もりを取って、サービス内容をよく確認すること。
- 新聞社の中には、自費出版に対応している会社もある。