児童書と呼ばれるジャンルがあります。それでは児童書は具体的にどういった本を指すのでしょうか。本記事では児童書の定義や選び方などについて紹介します。
児童書とは
児童書とは主に中学生ぐらいまでを読者対象とした書籍のことです。乳幼児から小学生、中学生の読書レベルに合わせた書籍は児童書と呼ばれます。児童書にはさまざまなジャンルの本が含まれており、子供でも読みやすい書き方や内容が工夫されているのが特徴です。
童話や絵本との違い
昔から語り継がれてきた話をまとめたものが童話です。絵本とは絵をメインとした書籍を指します。
童話や絵本の多くは子供をターゲットとした児童書です。しかし、中には大人を対象とした童話や絵本もあります。そのため、童話や絵本が必ずしも児童書に含まれるわけではありません。
児童書の目的
児童書の目的として表現の学習や知識の獲得、読む楽しさを知ってもらうことなどが挙げられます。子供の知的好奇心を刺激して、さまざまなものに興味を持ってもらうために児童書があります。
有名な児童書の例
児童書として昔から定番のものには「ピーターラビットのおはなし」や「不思議の国のアリス」、「エルマーのぼうけん」があります。
「ピーターラビットのおはなし」は100年以上の歴史あるイギリスの絵本です。いたずら好きのピーターの冒険の話であり、子供から人気があります。
「不思議の国のアリス」はルイス・キャロルの児童小説であり、アリスが不思議の国に迷い込み冒険をする話です。子供だけではなく大人からも人気を集めています。
「エルマーのぼうけん」はエルマーがりゅうの子供を助けるために冒険の旅に出る話です。1948年にアメリカで出版され、世界中で人気を集めました。今でも児童書の定番となっています。
年齢に合わせた選び方
それぞれの年齢ごとに児童書の選び方についてポイントを紹介します。
幼児向け
幼児向けの児童書を選ぶ場合は、それぞれの子供のレベルに合わせることが大切です。子供たちの様子を見ながら最適な児童書を渡しましょう。
たとえば、小学校ってどんなところなのか疑問に答えてくれる児童書は興味を持ちやすいです。他にも、友達の大切さを教えてくれる本や、先生や家族について考えさせられる本などはおすすめできます。
小学校低学年向け
小学校低学年はまだまだ自分で文章を読むのが難しいため、ページ数や文字数の少ないものを選びましょう。文字が大きくて、挿絵のついている本をおすすめします。楽しさを感じられる仕掛けのある本もおすすめです。
小学校中学年向け
小学校中学年は想像力が高まっている時期です。そのため、子供が読んでいてワクワクできるものを与えましょう。シリーズ化している児童文学であれば、どんどんのめり込むことができるためおすすめです。
小学校高学年向け
小学校高学年であれば難しい文章も読めるようになります。そのため、密度の濃い内容のものを与えると良いでしょう。たとえば、名作とされている児童書を与えたとしても、読み切れるケースが増えるでしょう。世界的にロングセラーとなっている作品を与えれば、大人になっても内容を覚えているケースが多く、人生観に大きな影響を与えます。
中学生向け
中学生の場合は好きなジャンルや興味のあるテーマなどを参考に本を選ぶと良いでしょう。映画化やアニメ化された本の原作を選ぶという方法もあります。また、中学生ぐらいであれば、本人の直感で選ばせるのもおすすめです。直感で面白い本に出会うことができれば、深く印象に残るでしょう。
大人が読んでも児童書は楽しめる?
児童書は大人が読んだとしても楽しめるものが多いです。本当に面白い児童書は、大人が工夫をして執筆したものであり、大人が読んでも感じられるものはたくさんあります。大人が読むことで、子供の頃とは違った目線や考えを持つことができ、新しい発見があるでしょう。
まとめ
児童書は子供の好奇心を刺激し、本を読む楽しさを知ってもらうことができます。それぞれの年齢やレベルに合わせた児童書を選ぶことが大切です。本記事を参考にして、子供のために児童書を選びましょう。