雑誌の中に「隔月刊誌」と呼ばれるものがあります。本記事では隔月刊誌について紹介します。
隔月刊誌とは
隔月刊誌(かくげつかんし)とは、隔月、つまり2ヶ月に1回発行される雑誌のことです。隔月刊誌は偶数月または奇数月に決まって、次の号が発行されるというサイクルです。ただし、隔月刊誌と呼ばれるものの中には、不定期に刊行されるものが含まれます。
一般的な雑誌は毎週や毎月発行のものが多いですが、隔月刊誌も少なくありません。似た言葉で季刊といって季節ごとに発行される刊行物もあります。
英語で隔月刊誌と表現する際には「bimonthly」という単語が用いられます。「bimonthly」は2ヶ月に1回という意味の形容詞・副詞です。隔月の雑誌は「bimonthly magazine」と呼ばれます。
週刊や月刊の雑誌と比較した際、隔月刊誌はページ数が多く、内容が専門的で掘り下げたものが多いです。専門的な分野において、隔月刊誌が刊行されます。
隔月刊誌のよくあるジャンルは?
専門性の高いジャンルで多い傾向はありますが、ジャンルを問わず隔月刊誌は存在します。漫画からグルメまで幅広く、ラインナップは月刊誌とあまり違いはありません。
隔月刊誌として刊行されている雑誌のいくつかを以下にまとめました。
- AXIS
- 外交
- 日立評論
- LaLa DX(ララデラックス)
- Melody (メロディ)
AXISは1981年から発行されているデザイン情報誌です。現在は年6冊隔月刊で発行されています。デザインの専門誌であり、デザイン関係者からの認知度は高いです。
外務省が奇数月に発行している雑誌が外交です。国内では唯一の外交専門誌となっています。国際情勢や外交に関する情報が掲載されている雑誌です。
日立評論は1918年に創刊された歴史のある雑誌です。技術論文誌であり、日立製作所の事業や技術に関する最新情報を掲載しています。かつては月刊誌だったのが、2017年からは隔月で刊行されています。
LaLa DX(ララデラックス)は白泉社が発行する隔月刊の漫画雑誌です。1983年から刊行されており、当初は季刊だったのが1998年から隔月刊になりました。新人作家や漫画賞受賞者の作品を中心に掲載しています。
Melody (メロディ)は白泉社が偶数月に発売している漫画雑誌です。ドラマ性のある作品を中心に掲載しています。
3か月・4か月ごとの発行も隔月刊誌?
隔月刊誌は原則、ひと月おきに刊行される雑誌です。ただし、実際には3か月や4か月ごとに発行される雑誌もあります。それらも月を隔てて刊行されているという意味で隔月刊誌と呼ぶ場合があります。
3か月ごとに発行される隔月刊誌は季刊(季刊誌)といいます。また、4か月ごとに刊行される雑誌は、3回刊です。半年ごとに刊行されるのは年2回刊、1年毎であれば年刊と呼ばれます。
季刊誌の詳細は、季刊誌とは?を参照してください。
季刊は漫画雑誌の増刊号として出されるのがよくあるケースです。また、業界団体の機関誌や学術雑誌なども季刊として刊行されることがよくあります。あまり頻繁に発行する必要がないものや、頻繁に発行するとコストのかかるものは、季刊として出されることが多いです。
ただし、季刊という呼び方は国や地域によってはあまり通じない場合があります。季節の変化が明確ではない地域が世界にはたくさんあるからです。そのため、英語の場合は季刊を四半期という意味のクオータリーと表現します。
まとめ
隔月刊誌は隔月で刊行される雑誌です。他にも季刊や3回刊など多様なサイクルで刊行される雑誌があります。どのサイクルであっても、出版されるジャンルは共通したものが多いです。今後は隔月刊誌にも注目してみましょう。
