本記事では既刊の意味や完結との違いなどを紹介します。
既刊とは
既刊(きかん)とは、すでに出版・発行された、という意味です。
すでに発行された刊行物を同様に「既刊」と読んだり、既刊本と呼んだりします。
類似用語との違い
既刊と似た用語で「刊行」や「発行」、「出版」、「発刊」といった言葉があります。これらは、既刊とは異なる意味を持つ用語です。
刊行とは書籍を印刷して世に出すことを指します。微妙なニュアンスですが、文学作品やビジネス書は刊行という表現を使い、コミック等では刊行という表現をあまり使用しません。
発行も刊行とほぼ同じ意味です。普段使いでは新聞や小冊子などに使用されることが多いです。
出版は書籍を世に出すことを指し、ジャンル問わず書籍全般で使用されます。最近では印刷に限らずデジタルデータを製作して販売すること(つまり電子書籍)も含みます。
発刊は新聞や雑誌など定期刊行物の発行を始めることです。創刊と同義です。
蛇足かもしれませんが、既刊の対義語は未刊です。未刊とは書籍や雑誌などがまだ刊行されていない状態を指します。未刊は将来的に発行の予定がある刊行物に対して使われることが多いです。
既刊の使い方
既刊が実際にどのような文章で使われているのか、以下に具体的な文例をまとめました。
- 「村上春樹の既刊エッセイが電子書籍化される」
- 「ワンピースの既刊全巻セットがセールで販売されている」
- 「公式サイトでは、既刊を無料でご覧いただけます」
特定著者の作品やシリーズ物で、すでに発売されているものを示す際に既刊という言葉が使われることが多いです。新刊・既刊と使い分ける場合は、発売日から一定期間が経過したものを既刊とするケースもあります。(発売してすぐは最も売れる時期で、販売数が落ち着いてきた作品を既刊と呼ぶイメージです。)
単に既刊と使われる場合だけではなく、「既刊20巻」のように刊行されているシリーズの巻数が後に続くケースも多いです。
発売日からシリーズの既刊に含めて数えるケースと新刊を除くケースとあり、ややこしいため注意が必要です。通常は「既刊◯◯巻」といった表現で使われる場合は、その情報が記載された時点で発売されている巻数を指します。
既刊と完結は別物
既刊についてよく勘違いされるのは完結と混同するケースです。たとえば、「既刊10巻」というのは、すでに10巻まで発売されていることを示します。「既刊10巻」は10巻で終了しているわけではなく、続きが発売される可能性がある表現です。
一方、完結とはシリーズ物の作品が終了していることを表します。そのため、「10巻で完結」と書かれていれば、その作品は10巻でシリーズが終了しており、次の巻が出る可能性はないと判断できます。
ただし、実際に完結という表記が使われるのは、作品が終了したと確定した場合です。シリーズ物の漫画や小説の場合は、新作の続編は出ないが完結したかわからない場合があります。
まとめ
既刊はすでに出版・発売されたことや、その書籍を指します。既刊は現在までに発売されている書籍を指し、連載作品である場合、シリーズが終了したといった意味は含まれません。完結との違いに注意をして既刊の意味を理解しましょう。
