本記事では客注品の意味、予約・取り置きとの違いについて紹介します。
客注品とは
客注品(きゃくちゅうひん)とは、店舗に在庫がなく、客が注文をした品物を指します。お客様が注文した品物を略した言葉です。
出版・書店で言うところの客注品は、書店に該当書籍がなくお客様より欲しいと注文受け、出版社や取次店に依頼し書店に納品された後、お客様に販売する書籍です。
予約や取り置きとの違い
予約とはこれから発売する予定の新刊を事前に注文することです。お客様が書店で予約注文をする場合、これは客注品の一種です。予約はまだ発売されていない商品であることが特徴です。
現在店舗内に在庫のある商品を、一定期間確保しておくことを取り置きといいます。こちらは在庫がある状態ですから、客注品には含まれません。
客注するメリット
客における客注するメリットは、店舗在庫のない商品を馴染みの店で購入できる点がメリットです。決済方法にこだわりがある場合や個店特有のギフトラッピングを受けたい場合など、客注する理由はそれぞれです。(クレジット決済を嫌い、現金支払いで購入したい方にとっては、書店で注文することが最も決済費用負担少なく入手できるため)
店舗側にとってのメリットは、陳列スペースをとらず、確実に売れる点です。
購入を約束し注文するため、確実に売れ、陳列作業や売れ残りリスクがない点と言えるでしょう。
客注の流れ
客が書店に注文した際の流れを確認しましよう。
- 客が書店で注文する
- 書店は在庫有無を確認する
- 書店は在庫がない場合、出版社または取次店に確認を入れる
- 出版社に電話し、客注品の在庫有無や取次店への搬入予定を確認する
- 取次店にシステムまたはFAX等で注文する
- 出版社または取次店は、書店へ注文品を発送する
- 書店は書籍を受け取り、客に連絡する
- 客は書店で書籍を受け取る
出版社に電話確認を入れ、在庫を確認し、搬入日まで確認すると在庫がないケースに事前対応できる点やおおよその書店到着日が予想できる点で優れています。
出版社・書店によっては、電話後にFAXで注文書を送付するケースもあります。
書店が取次店に注文後、通常配送で納品されるケースと宅配便を使用するケースがあります。当然宅配便を使用するケースが短期間で到着します。
取次店在庫がない状態の時、客注品の書店到着を早めるため、出版社から直送する方法があります。
書店が出版社に直送を依頼し、出版社は梱包・発送をし、仮伝票が書店で届き処理後、本伝票が追って到着する流れです。出版社からの直送は対応可否が各社分かれるため、全ての出版物で叶うわけではありません。また配送にかかる費用を多くの場合、書店が負担しています。1冊だけ直送するようなケースでは、書店に利益が残らない構造である点は注意が必要です。
客注品の配送日数目安
客注品が実際に書店に届くまでの期間は状況によって大きく異なります。
たとえば、取次店に在庫があり、都市部であれば通常配送でも1週間程度で到着します。一方で取次店に在庫がない場合(出版社倉庫から取次店倉庫に搬入後、書店へ発送される場合)や地方のエリアに寄っては3週間程度かかる場合もあるでしょう。
客注品はキャンセル可能か
客注品のキャンセルは、ケースバイケースです。
一般的には通常の配本と、客注品の配送は分けて管理しています。特別扱いである客注品は、キャンセル(返品)ができないルールで配本されることが大半です。
書店のお客様がキャンセルできるか出来ないかは各書店の判断、書店が取次店に返品できるかは原則できないという建付けです。
客注できない本はあるか
大手出版社が発行している本の多くは客注に対応しています。しかし全ての本が客注品として取り寄せできるわけではありません。
一例として、出版社が直販限定で出版している本や官公庁から直売されている本が挙げられます。他にも取次店を通さず書店直送のみ対応する本や、自費出版本で市販を想定していない本も該当する場合があります。
絶版本のように出版社や取次に在庫がなく、重版の予定もない本についても同様です。
まとめ
書店に在庫がなく、注文し取り寄せてもらう商品のことを客注品といいます。店頭に並んでいない本も、客注することで入手できる可能性があります。ただし、すべての本で客注ができるわけではないため注意しましょう。
