包装方法多種多様で、その中の1つがシュリンク包装です。本記事ではシュリンク包装の意味や目的、やり方などを紹介します。
シュリンク包装とは
シュリンク包装とは、熱で収縮するフィルムを用いて、容器にぴったりと包装すること、またはその包装方法を言います。身近なものでは、ペットボトルや化粧品などにシュリンク包装が使われています。
シュリンク包装をする理由、目的
シュリンク包装をする理由から取り上げます。
商品の保護
シュリンク包装は商品の保護を目的としています。容器全体を覆うことで商品を保護し、傷などに起因する容器内容物の漏れ防止、異物混入の防止がメリットです。また、シュリンク包装されていれば開封前だとわかるため、誤っての開封防止や内容物へのイタズラ防止にも役立ちます。
パッケージとして使用
パッケージとして使用するためにシュリンク包装されるケースがあります。シュリンク包装することで、くびれがある容器デザインであってもシワやヨレなく、広く表示面積を取れます。商品のPRをしやすく、デザインにこだわったパッケージを実現できます。
複数を同時梱包するため
複数商品を一纏めにするため、シュリンク包装されるケースがあります。テープであれば剥がれたりズレるリスクがあります。箱であれば資材の準備が必要で重くなります。比較しても優位な梱包方法と言えるでしょう。
環境対策
シュリンク包装は環境対策として役立ちます。ラベルをはがしやすく、分別もしやすいからです。容器に印字する必要がなく、リサイクルしやすくなる点も環境保護につながります。
荷崩れの防止
荷崩れを防止するためにシュリンク包装が行われます。シュリンク包装により固定することで、荷崩れを防ぐことが可能です。崩れやすい商品を扱う際には、シュリンク包装が適しています。
シュリンク包装の種類
シュリンク包装にはいくつか種類があります。それぞれを紹介します。
ラベルシュリンク
ラベルシュリンクとは、ラベルの表示や商品のPR、容器の保護を目的としたシュリンク包装です。食品や化粧品、医薬品など幅広く使われています。
キャップシュリンク
容器のキャップ部分に施されるのがキャップシュリンクです。容器の開封や改ざんを防止します。商品の品質と安全性を保護することが目的です。
Rシール
容器の底面以外を覆うのがRシールです。商品の保護やラベルの表示などを目的としています。シャンプーやスプレーなど形状が複雑な容器に採用されることが多いです。
L型シュリンク
容器全体を覆うのがL型シュリンクです。食品や化粧品、生活用品など幅広い商品に使われています。商品の保護や防塵、改ざん防止が目的です。
新刊書籍やコミック等を包装しているケースでは、L型シュリンクを用いている場合が多いでしょう。
ピローシュリンク
容器全体を覆うシュリンク包装の一種がピローシュリンクです。紙パックの酒やカップ食品などの包装に採用されます。商品の保護や改ざん防止を目的として、デザイン入りの包装も可能です。
シュリンク包装の流れ
シュリンク包装は熱収縮フィルムで対象を包み、加熱することでフィルムを収縮させます。フィルムが対象の形状にぴったりと張り付けばシュリンク包装は完了です。ただし、最後に検査を行って、混入物やシワなどが発生していないか確認を行います。

シュリンク包装は個人でもできる?
シュリンク包装は100円均一で買える道具を用いて自分でも行なえます。必要な道具と方法を紹介します。
必要な道具
シュリンク包装で必要なシュリンクフィルムは100円均一のお店でも購入できます。ネット通販でも多くの店舗が小ロットで販売しており、購入可能です。
また、シュリンク包装をするための熱源が必要になります。家庭用ドライヤーを用いてもシュリンク包装は可能です。ただし、家庭用ドライヤーでは温度が低いため時間がかかります。
他にシーラー機があると完全密封するのに便利です。シーラー機によってプラスチックフィルム包材の開口部を密封できます。家庭用のものであれば3,000円程度で購入可能です。
方法
まずは、シュリンクフィルムに穴を開けます。空気の逃げ場を作るために必ず穴が必要です。次に、包装したい物をフィルムで覆います。多少余裕を持たせてフィルムをカットしましょう。次にシーラー機を用いて開口部を密封します。最後に熱源を用いて熱を当てていき収縮させていけばシュリンク包装は完了です。最初は慣れないですが、何度もやっていけば次第に上手くなります。
まとめ
商品を密封し、ラベル表示などの機能を持たせられるシュリンク包装はさまざまなものに活用されています。道具を揃えれば、自宅でシュリンク包装を行うことも可能です。シュリンク包装に興味のある方はチャレンジしてみましょう。
