雑誌の中には創刊号と呼ばれる号があります。それでは創刊号とは具体的にどのような号なのでしょうか。本記事では創刊号の意味や発刊・新刊との違いについて紹介します。
創刊号とは
創刊号とは雑誌や新聞などが最初に発行された際の号を指します。つまり、第一号のことです。定期的に刊行される書籍について、最初の号は創刊号として販売されます。
創刊の類義語
創刊にはさまざまな類義語が存在しています。類義語について、それぞれの意味を紹介します。
発刊
発刊とは新聞や雑誌など定期刊行物を出し始めることです。たとえば、新しい雑誌がこれからスタートする際には「◯◯を発刊する」と表現します。また、「発刊予定の◯◯をご紹介します」といった使われ方もします。
基本的に創刊と発刊は意味が同じです。ただし、発刊は定期刊行物だけではなく図書などを出版するという意味もある点が違いになります。(第2号のない図書で発刊が使われるとの意味です。)たとえば、小説が新しく出る場合でも発刊という言葉が使われるケースはあります。
新刊
新刊とは書籍が新しく刊行されることです。そのため、雑誌や新聞などの定期刊行物に新刊という言葉が使われることはありません。新刊される本は新刊本と呼ばれます。
新本
新しく出版された本のことを新本と呼ぶケースがあります。古本の対義語が新本です。ただし、実際に新本という言葉が使われるケースはあまりありません。新本の類語が新刊であり、実際に使われるのは新刊の方が多いです。
初刊
初刊とは最初に刊行された本を指します。また、最初の刊行のことを初刊と呼ぶ場合もあります。刊行とは書籍を印刷して世に出すことです。
(少し分かりづらいですが、何かにおいて最初である必要があります。一般的にはある著者の1冊目の著作に対し、初刊と呼ぶ場合が多いです。)
初巻
初巻とは最初の1巻のことを指します。全集や叢書など連続的に出版されるシリーズ物について、最初に出された巻が初巻本です。漫画のコミックスでもシリーズ物で最初のものを初巻と呼ぶケースがあります。
首巻
首巻とは数冊からなる書物について一番初めの巻を指します。たとえば、全集の最初の巻は首巻です。
また、書物や巻物で最初の部分のことを首巻と呼ぶケースもあります。
独立創刊とは
既存の雑誌であるにもかかわらず創刊号として出されるケースがあります。これは独立創刊のことです。
たとえば、今までに増刊や別冊、ムックなど雑誌の派生刊行物として出されていたものが独立した雑誌として刊行されることを独立創刊といいます。独立創刊する際には、雑誌独自の雑誌コードを取得しており、雑誌として一本立ちしたといえるでしょう。
現在は、雑誌の増刊や別冊、ムックなどを活用して内容に需要があるかどうかテストしているケースが多いです。反響が大きければ雑誌として一本立ちできると判断して独立創刊する場合があります。
まとめ
創刊号とは、これから新しく発行される雑誌の第一号のことです。ただし、既存の雑誌の別冊やムックなどが独立した雑誌になる場合は独立創刊と表現します。今後も多くの雑誌が生まれて、創刊号が出されていくでしょう。