皆さん、本を出版したいと思ったことはありませんか。
本を出版して、その印税で余生を遊んで暮らしたい、といった願望を持っている方も少なくないはずです。
しかし、通常の商業出版では、まず出版社からのOKが出ないと出版できませんし、その出版社からのサポートを受けるにも、並々ならぬ労力が必要です。
そこで、注目を集めていている方法として、Kindleで自費出版するという方法が考えられます。
ここでは、Kindleとは何か、Kindleを利用するメリットには何があるか、自費出版時に便利なツールなどについて解説していきます。
この記事を読めば、Kindleでの自費出版について、詳しくなれるでしょう。
ぜひ最後まで、ご覧いただければと思います。
Kindleとは
Kindleとは、Amazonが提供している電子書籍サービスです。
Kindleに登録すれば、自身の本を電子書籍として出版することが可能です。
また、電子書籍用デバイスも販売されており、そのデバイスもKindleと呼称されています。
Kindleの魅力
Kindleの魅力はたくさんありますが、それは以下の内容に集約されます。
簡単に出版が可能
第一に簡単に出版が可能です。
通常の出版時には、原稿や企画書を出版社に持ち込んで相談をし、見積もりを出してもらったり、紙に印刷し製本するなど、その工程は数多くあります。
しかし、Kindleでの自費出版であれば、出版社に持ち込んで相談したり、いちいち紙に印刷したりする必要がないため、安く簡単に自分の本を出版することができます。
費用が無料
次に、Kindleの魅力としてあげられることは、費用がかからない、という点です。
Kindleでの電子出版は、出版社を通さないので人件費や紙代、インク代などにお金がかからないという点で優れています。
利用者が多い
次に、利用者が多いこともKindleで出版する魅力です。
今は紙を媒体とした本よりも、電子書籍で本を読む方が多くなりました。
電子書籍を扱っているプラットフォームにはKindle以外にもいろいろありますが、Kindleユーザーは比較的数が多いです。
そのため、Kindleで出版すると、ユーザーの目に触れる機会が多くなり、自らが出版した電子書籍を多くの方に読んでもらえることが期待できます。
印税率が高い
Kindleでは、印税率が高いことも魅力です。
Kindleの場合、印税は売上の70%前後です。
(一部価格帯では異なります。)
通常の紙での印税は、5〜8%前後になります。
つまり、Kindleで出版した場合の印税の方が、通常の紙での出版よりも10倍近く高いと言えます。
Kindle出版のやり方
魅力やメリットの多いKindleを使った本の出版ですが、方法もシンプルで素人でも手軽に本を出版することができます。
アカウントの登録
まず、Kindleを利用するために、Kindle・ダイレクト・パブリッシングに登録を行います。
Amazonのホームページの下部にある、「Amazonで出版」をクリックすると、アカウント登録の段階に入れます。
自費出版本の登録
次に、出版本の登録を行います。
Kindleで利用できるファイルの拡張子には、マイクロソフトワードの「.doc」あるいは「.docx」、メモ帳などの「.txt」、Adobe PDFの「.pdf」があります。
そのため、出版することを考えている本のファイルがKindleに適合しているか確認しておく必要があります。
アップロード
最後に、Kindle・ダイレクト・パブリッシングにログインして、本のデータをアップロードします。
この時に出版しようとしている本のタイトルや金額、本の要約となる内容紹介を入力します。
これで、Kindleを利用した出版は完了します。
自費出版するのに便利なアプリ
自費出版する時に利用すると大変メリットのあるアプリがあるので、それらをご紹介します。
pages
pagesとは、小説執筆向けの縦書き文書が作成できるアプリです。
文章を縦書きする時に必要となる機能を兼ね備えています。MacやiPhone用のソフトです。
Microsoft Word
Microsoft Wordは、マイクロソフト社からリリースされている文章作成ソフトです。
実は、Microsoft Wordでも、縦書きに設定することができます。
そのため、小説を作成する際も便利です。
Adobe InDesign
Adobeと言えばPDFが有名ですが、InDesignと呼ばれるDTP専用のソフトもリリースされています。
複数のページで構成される印刷物の作成に向いています。
(弊社で紙の書籍を作成する際には、InDesignを用いて組版しています。)
Justsystem 一太郎
Justsystemからリリースされている「一太郎」は日本語の文書作成に特化したワープロソフトです。
日本語の文章作成、編集、レイアウトに大変便利な機能を備えています。
電子出版の注意点
電子出版する時の注意点はいくつかありますが、その中でも特に気をつけたい点が2つあります。
第一に、売れることを前提に考えないということです。
数多くの作品が電子書籍化されているという事実はあるものの、まだまだ紙での出版が主流です。
雑誌や漫画を除く紙の書籍が年間6800億円市場、同電子書籍が500億円市場です。(2021年データ)小説やビジネス書を売るならば、世の多くの人は紙の書籍で買っているのが実情です。
やはりKindleで自費出版するよりも、紙で出版する方がインパクトがあるでしょう。
第二に、文章の編集やレイアウトなど全てを自力で行わなければならないということです。
原稿の編集や校正はできれば、第三者に行ってもらうのが理想的です。
Kindleを利用した出版では、個人で全ての作成工程を完結することはできますが、より読みやすく、本の完成度を上げるならば、第三者に文書の編集や校正をお任せする方が、良いでしょう。
Kindleアプリから自費出版はできる?
スマホやタブレットなどにインストールしているKindleアプリからは本を出版できません。
Kindleアプリはあくまで読書専用のアプリとなっています。
Kindleから出版するときは、Kindle・ダイレクト・パブリッシングを利用する他ありません。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
ここまで、Kindleを利用した自費出版を中心に触れてきました。
この記事でのポイントを整理すると以下の通りです。
- Kindleとは、Amazonが提供している電子書籍サービス。
- Kindleを利用して出版する魅力としては、その出版工程がシンプルで簡単なこと。
- Kindle・ダイレクト・パブリッシングに登録し、文章データをアップロードすれば、簡単に本を出版できる。