自費出版本を作る方法として持ち込みを考えている人がいるかもしれません。商業出版の会社では持ち込みを受け付けているケースがやや少ないですが、自費出版の会社は大半で持ち込みを受け付けています。

本記事では持ち込みで自費出版をする方法や出版社の選び方について紹介します。

自費出版本はどのように作られる?

自費出版本とは自分で費用を出して本を作って出版することです。基本的には出版社などのサポートを受けます。

自費出版本を出すまでの主な流れは以下の通りです。

  1. 原稿を作成する
  2. 出版社を選ぶ
  3. 契約をする
  4. 校正をする
  5. 印刷・製本をする
  6. 販売する

出版社を利用すれば校正から印刷・製本、販売まで担当してくれます。ただし、出版社ごとにサポート内容は異なっており、料金も違うため注意しましょう。よく比較をして条件に合った出版社に任せることが大切です。

自費出版は持ち込みでも見てもらえる?

先に記載の通り、多くの自費出版会社が持ち込みを受け付けしています。

企画の持ち込み(原稿はない状態)も一部の出版社で受け付けています。ライターを雇い執筆を依頼する前提でも相談して問題ないです。

「持ち込み」と一言に言っても昨今では方法が豊富になりました。

プリントアウトした原稿を出版社まで持参するケースはかなり減り、郵送する場合やデータをメールで送るケースが大半ではないでしょうか?

対面で原稿を手渡ししたい場合には対応している出版社に絞ってリストを準備すると良いでしょう。

(コロナ感染症の影響もあり、過去は対面でのやりとりをしていた出版社も現在は非対面に限定している場合があります。注意しましょう。)

持ち込む際に必要なもの

自費出版の持ち込みをするならば、出版企画書を作成すると良いでしょう。単に作品だけを持ち込むのではなく、作品の内容やキャッチコピー、企画意図、ターゲット層などについて記載します。

※企画書はなくても多くの出版社は対応してくれます。

出版企画書に含めるべき内容は以下の通りです。

  • タイトル
  • 著者のプロフィール
  • 概要
  • 企画の趣旨
  • ターゲット層
  • マーケティング方法
  • その他(価格や希望部数など)

本を出版するために必要なことを網羅することが大切です。具体的なターゲット層の性別や年齢を設定して、マーケティングをするための方法も希望があれば記載しましょう。

新聞広告や電車広告など費用が高額になる手法を考えている場合には、部数などの相談時に広告予算と印刷費のバランスなども相談できるでしょう。

持ち込む出版社の選び方

自費出版用企画、原稿の持ち込みをする出版社の選び方を紹介します。

持ち込みの有無

すべての出版社が持ち込みに対応しているわけではありません。持ち込みNGの出版社もあるため事前に調べておきましょう。ホームページをチェックすれば、持ち込みNGと記載されている場合があります。わからなければ問い合わせてみましょう。

得意とするジャンル

出版社には得意ジャンルがあります。小説やエッセイ、詩、写真集、イラストなど自費出版のジャンルは幅広いです。その中から自分が出版したいジャンルを得意とする出版社を探しましょう。出版社のホームページをチェックして、これまでに出版した本などをチェックすれば得意なジャンルがわかります。何を得意としているかサイト上でわかりやすく説明している出版社も多いです。

評判

出版社の評判を調べておくと良いでしょう。口コミやSNSなどをチェックして、実際に出版社を利用して自費出版した人の意見や感想などを調べてみます。そうすれば、良い口コミから悪い口コミこまで見つけられるため、出版社選びの参考になります。

サービス内容

出版社の公式ホームページをチェックして内容を確認しましょう。自費出版に対するどのようなサービスを提供しているのか確認できます。サービス内容を確認して、自分が望んでいるサービスやサポートを用意している出版社を利用しましょう。

契約前には相見積もりも大切

いきなり出版社と契約するのではなく、まずは相見積もりすることをおすすめします。複数の出版社の費用やサービスなどを比較するためです。実際に見積もりをもらい、費用やサービスの細かな点を比較してみて、自分に合ったサービスを提供する出版社を探しましょう。

ジャンルによっては持ち込みがNG?

すべてのジャンルで持ち込みを許可しているとは限りません。たとえば、小説は読むのに時間がかかるため持ち込みNGとしている出版社もあります。ただし、自費出版に関してはそれほど厳しく扱っておらず、小説の持ち込みが可能な場合も多いです。事前に出版社に問い合わせてみましょう。

アポなし訪問はNG

出版社に持ち込みをする際には事前にしっかりとアポを取ることが大切です。予約なしで持ち込みをするのはマナー違反であり、NGだと考えましょう。持ち込み可能な出版社でも、事前に電話やメールなどで予約を取ります。当日にどんな原稿を持ち込みたいのか説明して、スケジュールを調整しましょう。

持ち込みできるおすすめの出版社

持ち込みを受け付けている自費出版会社のおすすめを以下にまとめました。

  • 玄武書房
  • 内外出版社
  • 書籍づくり本舗

玄武書房は自叙伝の持ち込みに対応しているのが特徴です。もちろん、それ以外にも多彩なジャンルの持ち込みも受け付けています。

内外出版社はビジネス書から小説まで幅広いジャンルの持ち込みに対応しています。自費出版のジャンル問わずに相談したい方に向いています。

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まとめ

自費出版したいならば出版社への持ち込みを検討してみましょう。費用やサービス内容、得意なジャンルなどさまざまな要素に注目して出版社を選ぶことが大切です。出版社のサポートを得ることで自費出版を成功させられます。