自費出版とは自分で費用を出して本を出版することです。
本記事ではこの自費出版にかかる費用の相場、安くする方法について紹介します。
自費出版の費用相場
自費出版の費用は発行部数やページ数、カラーかモノクロか、製本方式などにより大きく異なります。また、出版社に依頼する場合は、出版社ごとに料金が大きく違うため、トータルの費用にはかなりの幅があります。
例)
ソフトカバー、200ページ、四六判、300部、モノクロの場合:50万円程度
ハードカバー、200ページ、A5判、100部、モノクロの場合:50万円程度
ソフトカバー:100ページ、文庫、1000部、モノクロの場合:80万円程度
ハードカバー、16ページ、B5判、1000部、カラーの場合:80万円程度
自費出版本を安く作るには
自費出版本を安く作るためにはどうすればいいのか、知っておきたい点を紹介します。
オンデマンド印刷を選ぶ
少部数で印刷する場合にはオンデマンド印刷を選んだ方がオフセット印刷よりも安くなります。
オンデマンド印刷とは版を使わないで印刷する方式です。データを入稿してからすぐに印刷工程に入ります。一方、オフセット印刷の場合には、データ入稿のあとで製版・刷版という作業が入るのが特徴です。
オンデマンド印刷の方が製版の作業を省けるため、少部数の印刷の場合にはコストを抑えることができます。
完全データ原稿で入稿する
自費出版をする際には完全データ原稿を入稿することで費用を節約できます。
一般的に完全データ原稿とは、そのまま印刷に使えるデータのことです。すでに編集やデザインを済ませた状態の原稿であり、完全データ原稿を入稿すればスムーズに印刷へと進みます。
本文のレイアウトデザインはできていないが、Word原稿として誤字脱字などのチェックが済んでいて、修正が入らない状態になっていることでも費用を抑えることができます。
本の品質を下げる
当然ですが本の品質を上げるほど費用がかかります。あまりこだわりがないならば、本の品質を下げることで費用を抑えられるでしょう。
たとえば、帯をつけない、カバーをなくす、ソフトカバーにする、モノクロにする、紙の品質を下げるなどです。他にも見返しを入れないなど細かな要素で費用を下げることが可能です。
本の装飾的な部分にこだわりがないならば、費用を抑えて自費出版できます。
ただし、あまりにも本の品質を下げすぎてしまうと、自分が満足できない本が完成するでしょう。それでは自費出版をする意味がありません。妥協できる範囲内で本の品質を下げられないか考えてみましょう。
出版部数を減らす、ページ数を減らす
出版部数を減らす、あるいはページ数を減らすことで費用を抑えられます。自費出版の費用は出版部数やページ数に比例して上がっていくからです。
たとえば、同じ内容でページ数を減らしたいならば、文字サイズを小さくするという方法があります。また、余白も減らすことで1ページに含まれる文字数を増やすことができ、本全体のページ数を抑えられるでしょう。
ただし、費用を減らすために無理やりページ数を減らすことはおすすめしません。あくまでも本としての読みやすさや見栄えも重視した方が良いでしょう。費用を減らすために文字サイズを小さくしすぎて読みにくくなれば、本の評価にまで影響を与えてしまいます。本の読みやすさに影響しない範囲で文字サイズや余白を減らすことを考えてみましょう。
流通コストを下げる
自費出版では流通にかかるコストが大きな負担になります。出版社に依頼する場合は、全国の書店に本を並べてもらうことも可能ですが、そのためには大きな費用がかかります。そこで、流通コストを下げることで自費出版の費用を節約できます。
たとえば、ネット書店の販売のみにします。ネット書店での販売だけであれば、費用を抑えることができます。
見積もりを比較する
自費出版を出版社に依頼する際には必ず見積もりをもらいましょう。気になる出版社が複数あるならば、それぞれの出版社から見積もりをもらいます。そして、見積もりの内容を比較しましょう。
見積もりをもらう際に同じ条件を提示することで、見積もりの比較が可能になります。どの出版社に依頼した方が費用を安く抑えられるのか確認しましょう。ただし、出版社ごとに細かなサポートは異なります。費用以外の点も重視した上で、総合的に考えて自分が納得できる条件の出版社を探しましょう。
まとめ
自費出版を安くする方法はたくさんあります。本の品質を下げる、ページ数を減らすなどして費用を抑えましょう。
当サイト「書籍づくり本舗」の料金もぜひご参考にしてください。