「自分で本を出版してみたいけれど、何から始めたらいいかわからない」と悩んでいませんか?この記事では、本の自費出版の流れや流通方法、出版にかかる費用などについてご紹介していきます。自費出版をご検討されている方はぜひ参考にしてみてください。

自費出版とは

自費出版とは、書籍の制作から出版までにかかる費用を全て著者が負担して出版する方法です。

書籍を出版するにあたり出版社等の判断に依存しないため、誰でも出版することが出来ます。

自費出版の流れ

出版社によって多少異なる場合がありますが、自費出版の流れは大きく分けて6段階あります。それぞれ順番に詳しく紹介していきます。

相談

自費出版をする際は、まず最初に出版社にコンタクトを取りましょう。

自費出版に対応している出版社は多数あるため、メールや電話でアポイントを取り、書籍の制作について相談してみましょう。

打ち合わせ・契約

次に、出版社の担当者と本の内容・デザイン・出版部数・費用などについて確認します。場合によっては、複数の出版社に相見積もりをとりましょう。ご自身に合った出版社が見つかれば契約へと進めます。

原稿の入稿

契約が終わったら、原稿を出版社へ送付します。原稿の他に、書籍で使用したい写真や図、イラストなどを揃えて提出します。

編集・校正

出版の費用を抑えたい場合は、編集や校正作業を著者自身で行います。

誤字脱字がないか、誤った情報を記載していないかを細かく確認する必要があります。また、読者の目線にたち、よりわかりやすくリズム感のある文章になっているかもチェックしましょう。

組版・デザイン・校了

完成した原稿をもとに印刷用のデータを作成します。出来上がったデータの最終確認を行います。表紙のデザインなどもこの工程で制作されます。

修正点がない場合は校了となり、いよいよ印刷、製本の工程に移ります。

印刷・製本

作成したデータが印刷所に送られ、書籍として形になります。

納本

ついに手元にご自身の書籍が届きます。契約にもよりますが、流通を目的とする場合は取次店を通して各書店へと運ばれていきます。

自費出版本を流通させるには

自分で制作した本を流通させるには、出版社に依頼して書店で販売してもらう方法と、自身でオンライン上で販売する方法があります。それぞれ詳しく説明していきます。

出版社に流通を依頼する

出版会社との契約の際に、本の流通も依頼できます。その場合は取次店を通して書籍が書店

に流通されていきます。ご自身の書籍を書店で販売したい場合は、出版社に流通を依頼しましょう。

流通にのせる場合には「見本」が必要となります。各取次に送る見本分も考慮して印刷部数を考えておきましょう。

一部の出版社は自前のECサイトを保有していたり、取次を経由しない流通経路を持っていたりします。特殊な商習慣があるため、流通を希望する場合には出版社の担当者に事前相談ができると良いでしょう。

通販サイトに出品をする

出版社に流通を依頼する方法のほかに、ご自身がECサイトで出品者となり、オンライン上で販売するという方法があります。この場合、SNSでの宣伝も効果的な集客方法といえるでしょう。

納本までの期間はどのくらい?

執筆から納本までの期間は、本の仕様やデザイン、校正や編集にかかる時間によってさまざまです。各工程ごとの目安となる期間は以下の通りです。

  • 企画から執筆・写真などの準備:1カ月から7カ月(著者の執筆スピードによる)
  • 編集・校正:1カ月から3カ月
  • 印刷・製本:1カ月から2カ月

自費出版の費用はいくら?

自費出版の場合、出版にかかる費用は著者が全額負担します。一般的な費用の相場や、費用を抑える方法について説明します。

完成までの費用相場

完成までの費用は、ページ数や部数、デザイン、出版会社によりさまざまです。

多くの工程を著者自身が行い、安い出版社を用いた場合には10万円台から可能です。大手出版社から1000部を超える部数で出版する場合、1000万円を超えるケースもあるでしょう。

平均的な費用は著者が原稿の推敲等をしっかり行う前提で30万~50万円程度、編集作業・校正を依頼する場合で80万~150万程度が相場です。

費用が高額であればサービス内容が充実しているとは一概に言えません。自費出版を希望する方に対し広く宣伝を実施し、この広告宣伝に多額のコストをかけている出版社もあります。広告宣伝費は自費出版費用に転嫁される場合もあるため注意しましょう。

少部数なら費用を安くできる?

費用に最も影響するのは印刷と製本にかかる費用です。

ハードカバーとソフトカバーではソフトカバーがより安く、カラー印刷よりモノクロ印刷の方が費用を抑えられます。

また、書籍の部数も費用を大きく左右する要素の一つです。一般的には、部数が多いほど一冊あたりの単価は下がりますが、初期費用は高額になります。初期費用を抑えたい方は小部数とする、もしく注文を受けてから印刷するオンデマンド出版がおすすめです。

自費出版の印税

一般的な印税とは違い自費出版の印税とは、著者に支払われる売上金のことをいいます。「売上分配金・売上金」と呼ばれており、計算方法は下記の通りです。

著者に支払われる額=本の売上−書店等の取り分や配送費・管理費などの経費

本の定価次第で著者のもとへわたる金額に大きな差が出るため、契約時にしっかりと確認しておく必要があります。

定価を高額にすることで売れた場合に残るお金を増やすことが可能です。

ただし、定価と連動して発生する費用に注意しましょう。また定価が高すぎることで売りにくくなる点も考慮しましょう。

出版・印刷会社の探し方

出版社・印刷会社を選ぶ際にチェックしておきたいポイントは以下の5つです。

  • 信用度:実績や口コミなどについて
  • ジャンル:出版したい本のジャンルの出版経験があるかどうかについて
  • 費用:部数やデザイン、流通費を含めた費用について
  • 対応:親身に対応してくれるかなど、コミュニケーションの取りやすさについて
  • サービス:含まれているサービスの内容について

自分に合う会社を選ぶためにも、事前リサーチを行い比較をしながら選んでいくことが大切です。

まとめ

自費出版をする際の流れや費用、流通方法、会社選びのポイントについて紹介しました。

本の仕様や出版部数、流通方法などによってかかる費用は人それぞれです。ご自身の想いを本として残す上では出版社選びは大変重要だといえます。

弊社では安価な価格帯の出版サービスを提供しています。自費出版をお考えの方はぜひ相見積もりをお取りいただき、他社様との比較に含めていただければと思います。