自費出版した書籍をより多く販売するには?
自費出版した書籍を多くの方に手にとってもらうためには、出版した書籍を宣伝することが不可欠です。
毎年、数万冊の新刊が発行されている中、どんなに良い本を書いたとしても、本を購入してもらうためには、本を認知し、興味を持ってもらうことが不可欠です。
著名な方であれば、自ら宣伝しなくても、メディアが取り上げたりするなどして比較的容易に宣伝することが可能ですが、一般人であればそう簡単にはいきません。
また、自費出版の場合は、追加料金を払えば営業を行ってもらえるサービスを提供していますが、出版社にとっては数ある書籍のうちの1冊となるため、本を本質的に理解した上で営業してもらえるとは限りません。
自費出版の宣伝方法とは?
自費出版の場合は、宣伝は著者自ら行うことが、最も効果的な方法となります。では、本を宣伝する方法にはどのようなものがあるでしょうか。
多様な流通方法による販売
近年は、書店などの実店舗への流通の他に、Amazonをはじめとしたネット書店への流通が主流となっています。
未来の読者の目に止まるためには、その可能性を大きくすることが、何よりも大切になります。
本の購入ページに遷移したときに、本に興味関心を持ってもらえるように、本の紹介文はしっかりと作り込むようにしましょう。
SNSの活用
現代は、情報発信を行うための様々なツールがあります。個人が多くの方に対して情報発信できるものも多くあり、いずれもコストをかけずに利用することが可能です。
ブログ、Twitter、Facebook、InstagramなどのSNSがそれに当たります。また、自ら動画コンテンツを作成するスキルが有れば、Youtubeやニコニコ動画、Tiktokなどを活用することも有効です。
コツとしては、書籍だけを宣伝するのではなく、書籍が取り扱っている分野に関する情報の1つとして、書籍を紹介する方が多くの方の興味を引く機会を創出するかも知れません。
例えば、自動車に関する評論本を発行する際には、本が取り扱っている自動車を紹介する投稿を多く行い、その投稿に関連付けて発行した書籍の宣伝を行うといった方法です。
多くのSNSがハッシュタグなどを用いて関連する情報を入手しやすくしていることから、ハッシュタグを有効に活用することも考えられます。
また、著名なYoutuberやインフルエンサーに広告料を払って宣伝してもらう方法もあります。
著者自ら書店に営業する
書店営業は、出版社が行うのが慣習となっていますが、著者自ら営業を行うことが禁止されているわけではありません。
営業の際に本の内容を簡単に紹介するチラシやPOPなどを作っておくと、より効果的に本の魅力を伝えることができるでしょう。
FAXやメールで宣伝する方法もありますが、書店に直接出向くことで直接魅力を伝える方が書店販売員の心をつかみやすいかもしれません。
訪問時の誠実な対応と混雑時間帯(夕方や土日)を避けることは必須です。
著者自ら直接販売する
近年は、どの業界も作り手が見える商品を購入する傾向があります。道の駅や直売所で販売されている農作物のラベルに、育てた方の名前や写真が掲載されている例などがまさにそれにあたります。
個人で販売することの営業力は弱いと思いがちですが、読者をお客さんとして見たときに、作り手の顔が見えることで安心感を与えることで、購入の可能性も高まります。
具体的な販売方法としては、出版した本に関連したテーマの講演会やセミナーを開き、その場で販売する方法があります。
メディアへの依頼
ハードルが高そうに見えるのが、メディアへの掲載です。この場合は、広告料を払うことで新聞、雑誌などのメディアに本の紹介ページを設けてもらうことも考えられます。
他にも、著者と縁のある地域でローカルメディアにアタックしてみるのも一つでしょう。
図書館流通センターへの宣伝
図書館流通センターに「全国学校図書館協議会選定図書」として、おすすめの本認定されれば、図書館や各書店への大きな宣伝にもなります。
図書館側にとっても、おすすめの本として認定されている安心感から、購入してくれる可能性が高くなります。
通常、出版社を通じて連絡を取る必要があるため、出版社の担当者に依頼してみるとよいかもしれません。
まとめ
以上のように、自費出版した本を宣伝するための方法は様々です。出版した本を必要としている方に届けるためには、何より出版した本を1人でも多くの方に知ってもらうことが重要なのです。
1つの方法だけを用いるのではなく、いくつかの方法を組み合わせて、出版した本の宣伝方法を検討してみて下さい。