CDを自費制作したいならば、レコード会社・プレス会社に相談すると良いでしょう。CD付きの自費出版本を出す場合は出版社に相談することも可能です。本記事ではCDの自費制作の方法やCD付き自費出版本の作り方について解説します。

CDの自費出版とは

CDの自費出版とは、自身で費用を負担してCDを出すことです。たとえば、サークル活動でオリジナルの楽曲を作っていて、CDという形にしたいときに自費出版が行われることがあります。ジャケットや歌詞カードも制作して、プロの歌手のようにCDをプレスしたものを作れるのが特徴です。

費用負担すればオリジナルレコードが作れる?

自分で費用を支払うことで、オリジナルのレコードやCDを作ることは可能です。レコード会社はプロのレコードやCDを出すだけではなく、オリジナルレコード・CDの作成をサポートしている会社もたくさんあります。レコード会社のサポートを受けることで、スムーズにレコード・CDを完成させられるでしょう。

オリジナルレコード・CDの依頼先は?

オリジナルレコード・CDを作りたいならば、レコード会社やプレス代行会社に依頼すると良いでしょう。プレス代行会社とはレコード・CDのプレスの代行を専門的に請け負っている会社です。基本的にはレコード会社の方がサポート内容は充実しています。

レコードの制作費用

レコードを制作するためにかかる費用を紹介します。

レコーディング費用

自作曲があるならば、レコーディングの費用がかかります。レコード・CDに収録する音源を制作するためにかかる費用です。ただし、自分でレコーディングをしている場合は、完成データを持参すれば、レコーディングの費用をカットできます。

高品質な音源を用意するためには、機材や設備が必要です。自前でレコーディングに必要な環境をすべて用意するのは費用がかかります。レコード会社に依頼してレコーディングをサポートしてもらった方が安上がりになるケースもあるでしょう。

プレス費用

スタンパーと呼ばれる金型を用いて、CDを作成する費用です。300枚でいくら、500枚でいくらといった料金形態であることが多いです。CDプレスは100枚単位などまとまった数で作ることを前提としています。依頼する業者によって料金は大きく異なります。一般的には100枚で5万円前後の料金が相場といえるでしょう。

ブックレット費用

CDに付属するブックレットを制作するための費用です。ブックレットとは薄い冊子のことです。ブックレットは白黒のものからカラー写真を掲載するものまで幅広くあります。相場としては、100部で1万円から2万円程度かかると考えましょう。

自費作品も販売できる?

自費作品であっても、レコード会社を経由することでCDショップなどに並べてもらうことは可能です。あるいは自分でイベントなどに参加して直接販売するという方法もあります。サイトやSNSなどを開設して販売するという方法もあります。

自費レコードの著作権

自費レコードであっても著作権は作者に帰属します。自身の楽曲の権利は当然に保護の対象です。

また、著作権を預かる団体としてJASRACがあります。JASRACに登録すると、JASRACが著作権を管理し、製作者の権利を守ってくれます。ただし、JASRACへの登録には条件があり、放送やコンサートで第三者に使われている場合や書籍が市販されている場合などに限られます。

レコードにも国会図書館への納本義務がある

国会図書館はすべての出版物に加えて、CDやDVD、ブルーレイ、レコードなども対象としています。そのため、自費制作をしたレコードやCDがある場合にも納本義務が生じます。100部以上制作するレコードは原則国会図書館に納本しましょう。

自費制作可能なレコード会社

自費制作に対応している主なレコード会社は以下の通りです。

  • クラウンミュージック
  • ティーエムレコーズジャパン
  • マイステージミュージック

クラウンミュージックでは自主制作作品を取り扱っています。通常楽曲だけではなく社歌や校歌、CMソングなどの制作や製造にも対応可能です。

ティーエムレコーズジャパンは最少100枚からプレスに対応しています。楽譜付き歌詞カードやジャケットなどにも対応可能です。

マイステージミュージックはジャンルを問わず自主制作盤の作成に対応しています。300枚の制作の場合は費用が690,000円です。

CD付き自費出版本の作り方

自費出版本にCDが付いたものを作成することが可能です。作り方を紹介しましょう。

書籍を作る

まずは書籍を作ります。出版社と契約をしサポートを受けましょう。原稿を納品すれば、校正・編集から印刷・製本、流通にまで対応してもらえます。事前に原稿を用意しておくと、書籍作りをスムーズに進められるでしょう。

CDを作る

書籍を作ったならば、次にCDを作りましょう。CDの制作はレコード会社などに依頼をすれば対応してもらえます。元の音源を制作しておけば、後は音源を納品してプレスまで進めてくれるでしょう。レコーディングから依頼することも可能です。

出版社がCD制作についてもフォローしている場合があります。

書籍への張り付け

CDを作ったならば書籍に張り付けしましょう。書籍を作る前段階で、相談しておくことが必須です。自ら手作業で出来ないこともない作業ですが、書籍を作る出版社に依頼することが一般的です。

まとめ

CDはレコード会社に依頼することで自費制作が可能です。また、自費制作をしたCDを、自費出版する本に付属させることもできます。セミナー音源をセットにしたビジネス書、英語などの外国語教材、思い出作りや自分の作品を発表したい方などは、CDやレコードの自費制作を検討してみましょう。