「専門書や学術系の書籍を自費出版したいのだが、それらは研究業績になるのだろうか?」

専門的な内容の出版物を出したい人にとって、それらが研究業績になるのかということは非常に大事な要素であると言えます。
そこで今回は、自費出版書籍は研究業績になるのか?について解説していきます。
商業出版や自費出版の場合で、研究業績としての見られ方に差はあるのか?など、研究業績というのを一つのテーマとして取り上げ、深堀していきます。

本記事を読めば、それらに関して深く理解できるかと思います。
では、早速見ていきましょう。

自費出版書籍は研究業績の対象か?

「自費出版書籍は研究業績の対象になるのか?」という問いに関して答えるとすれば、対象になるというのが結論になります。

しかし、ここで一つ頭に入れておかなければならないことがあります。

それは、学会によって、その業績の見方が変わるということです。ある学会では自費出版書籍は業績として低く見る傾向にあります。言い換えれば、大学教授や学会では、自費出版という形態を少し下に見るというところも存在していると言えるかもれません。そういった風潮があるところでは、やはり業績として十分認めていないのも事実です。

結論として、自費出版書籍は研究業績の対象にはなるのですが、学会等の風潮に大きく左右されることがあると言えます。

こうした風潮があるのも事実ですが、自費出版だからこそのメリットも存在します。

出版社に影響を受けることがなく、自由な内容で出版することができるというのが大きなメリットと言えます。商業出版で出そうとなった場合、出版社の内情としては、大学教授などが執筆者であり内容が高度かつ専門的なものであったとしても、幅広い読者に届けられる親しみやすい内容にしたいと考えます。

しかし、大学教授や学術系の出版物を出したい人の多くは、自分の研究内容を自分なりに自由な形で構成して出版したいという願望がある人が多数派なのではないでしょうか。

特に研究職の方などは、その研究テーマが好きで愛着あるからこそ、大学のポストに就いた人も多いです。そう考えると、執筆内容に妥協できないと考える人も多いのではないでしょうか。

研究業績としては低くみられる傾向にあると言いましたが、商業出版でも自費出版でも出版形態によってその書籍自体の価値が変わることはありません。

そういったことも頭に入れて出版形態を選択することも大事かもしれません。

次の章では、学術系専門出版社も自費出版と同じような自己負担があるのか?について深堀していきます。

学術書専門出版社も自己負担がある?

「学術書専門出版会社も自己負担があるのか?」という問いにまず答えましょう。

基本的に学術系の書籍を出版する著者は、助成金を利用したり、あるいは著者自身で負担するというケースが多い傾向にあります。実態としては自費出版と変わらないといえばそうなります。

しかし、学術系専門出版会社の○○社から出版しているというだけで、研究業績として正しく評価される傾向にあるのもまた事実です。そういった風潮が学会や大学教授の中でも残っているため、同じ内容の出版物でも、自費出版書籍なのか、総合出版社なのか、あるいは学術書専門出版社で出版した書籍なのかで大きく見方が変わってきてしまうのが昨今の風潮と言えるでしょう。

学会等で出版形態によってみられ方が異なるということは実際にありますが、前の章で言ったように、出版形態で書籍そのものの価値が変わることはないです。

重複しますが、どこを目的にして書籍を出版するかで出版形態のスタイルを選ぶというのが最もオススメな方法と言えるでしょう。

自己負担なく、研究業績の発表はできないか?

この章の問いにまず答えましょう。

自己負担なく研究業績の発表をすることは、事例は多くはないですができると言えます。

少数になりますが、助成金も著者負担もすることなく、出版可能な会社が存在します。

もし興味がある方がいれば、本サイトの運営元にご連絡いただければ幸いです。連絡いただければそれらの会社を案内しますので、お気軽にご連絡いただければと思います。

まとめ

これまで、自費出版書籍が研究業績になるか?について解説してきました。自費出版というだけで、学会によっては低くみられる傾向にあるのも事実です。

何を目的に書籍を出版するかについて、改めて考えた上で出版スタイルを決定するのがベストなやり方ではないでしょうか。本記事を読んで、少しでも自費出版における研究業績に関して知ってもらえたら嬉しいです。

以上、「自費出版は研究業績となるか?」でした。