自費出版書籍をより多く売りたいならば、宣伝方法にこだわりましょう。さまざまな方法により、自費出版書籍を宣伝できます。本記事では宣伝方法や本を売るためのコツを紹介しましょう。
自費出版書籍に宣伝が必要な理由
自費出版書籍は著者の知名度や過去の実績などから、宣伝なしでは売れ行きが芳しくないこともままあります。待っているだけでは売上が上がることはないため、積極的に宣伝する必要があります。宣伝次第では売上を伸ばせる可能性があります。
出版社は宣伝してくれないの?
出版社の提供する自費出版サービスの内容はさまざまです。
多くの自費出版サービスは、一般的なサービス内容がパッケージ化されており、そのパッケージに広告宣伝が含まれるものと含まれないものがあります。
(これは広告がついているから良い、悪いというものではありません。)
たとえば、ある出版社は新聞広告の費用がパッケージに含まれており、出版時に新聞広告がうたれます。ある出版社の場合には、広告費用を著者が負担することで宣伝に対応しています。
本の知名度を上げるためには宣伝が必要になります。ご自身で広告を出稿することはやや難しい面もあるため、出版社のサポートを活用し、広告を利用すると良いでしょう。
自費出版書籍の宣伝方法
自費出版書籍を宣伝するための方法をいくつか紹介します。
SNSやブログによる宣伝
SNSやブログを活用して自費出版書籍の宣伝をしている人は多いです。すでにSNSのアカウントを持っているならば、自費出版書籍のPRに利用しましょう。フォロワーにアピールすることで、買ってくれる人が出てくるかもしれません。すでにブログを開設している場合も、自費出版書籍の宣伝をすれば、ある程度の効果を期待できます。
宣伝する際には本の内容をわかりやすく魅力的に伝える努力をしましょう。表紙の写真やおすすめポイントなどを記載すれば、興味を持つ人が増えます。
(大半の自費出版サービスでは、書影をブログ等に掲載することを許可しています。念のため、ブログやSNSで公開する前に、出版社に確認の連絡を入れましょう。)
口コミによる宣伝
たとえば、友人や身内に本をプレゼントしてみましょう。本の内容が良ければ、口コミによって周囲の人に広めてもらえる可能性があります。
あるいは、通販サイトで販売して、レビューを増やすことも宣伝効果は高いです。多くの口コミが寄せられており、なおかつ評価が高ければ、面白い本であるとアピールできます。
友人や身内などに通販サイトでレビューを書いてもらうように頼むことも可能です。友人や身内などに自費出版書籍を出したと伝えれば、通販サイト上で買ってくれる可能性があります。その際にはレビューもあわせてお願いしましょう。
新聞、雑誌広告
新聞や雑誌に広告を掲載するという方法があります。どちらも広告料を支払うことで自費出版書籍に関する広告を掲載可能です。
出版社の自費出版サービスの中に新聞や雑誌の広告制作が含まれているケースがあります。オプションで広告掲載に対応可能かもチェックしておきましょう。
広告枠が安価な雑誌であれば、10万円をきるような価格帯から、全国紙の書籍広告は安いものでも50万円超、購読数の多いもので100万円超と費用もかかります。
(実際のところ、新聞広告をうつだけでは費用対効果は非常に悪いです。後述の他の営業と組み合わせる必要があります。)
交通広告
JRや私鉄、地下鉄の電車内広告は、書籍広告にもよく用いられる方法です。
ドア横広告などは、路線より月額10万円程度から出稿できます。費用の原則は該当路線の利用者数が多いほど、広告費用が高額になります。
路線を指定して出稿できる特徴を生かして広告を出せる書籍であれば、検討すると良いでしょう。
(東京エリアのグルメ本で、東京で働く人が想定読者の場合や、企業のマーケティング効果を狙った書籍で、該当会社の商圏が関西中心の場合に、大阪の路線を選ぶなど)
書店への営業、店内POP
自費出版書籍を書店に多く並べてもらい、より多く売ってもらいたい場合です。
この場合、書店へのご案内(営業)を強化する必要がありますが、書店も売れない本を並べたいとは思いません。書店も著者もWinWinの関係性を考えることが重要です。
そこで大切になることが、前述の新聞広告や交通広告です。
新聞や交通広告の出稿計画を立て、計画に合わせて書店への営業を行います。この期間、こういった広告をうつ予定であることをお伝えし、時期を合わせて書籍を注文いただけないか提案します。
(例えば、銀座線で広告を出し、神田駅や三越前駅から近い書店に営業をします。銀座線内の広告で少し興味を持った方がいて、ふと立ち寄った書店でその本が売られていたら・・・。)
書店に書籍を置いてもらえる場合には、POPの作成も検討しましょう。
POPの作成は書店員が行う場合も多いですが、出版社側がPOPを用意し利用いただくケースも多くあります。
本の魅力について簡潔にわかりやすくまとめ、POPを用意しておくことで書店員の手間を省くことができます。POPのサイズは、A6サイズが一般的です。名刺サイズの少し小さな紙を用いる場合もあるでしょう。
インターネット広告
インターネット上に広告を出して自費出版書籍の宣伝が可能です。インターネット広告の種類には、検索広告やディスプレイ広告、動画広告などがあります。
自著と合致するジャンルの書籍を検索エンジン上で探す方に広告を出したり、読者層が明確な場合には、相性の良いテーマのサイトに対しディスプレイ広告を出稿したりといくつかの方法があります。
通販サイト内の広告
通販サイト内に広告を掲載するという方法があります。Amazon広告と呼ばれるAmazon内で広告を出す方法もあり、こちらは出版社が広告主として広告設定をする必要がありますが、書籍を探している今すぐ客に広告を打ち出せるため、非常に魅力的です。(Amazonと契約のある出版社に限る)
イベントでの宣伝
多くの人が集まるイベントに参加して、ブース出展をすることで自費出版書籍の宣伝ができます。たとえば、業界の集まりなどのイベントです。自費出版書籍の販売や宣伝などができそうなイベントがあれば参加してみましょう。イベントに参加している方に対して直接本についてアピールできます。上手く本の魅力を伝えることができれば、購入につなげられるでしょう。
まとめ
自費出版書籍を宣伝するための方法は多くあり、どれか1つの宣伝方法だけを利用するのではなく、複数の方法を併用することも可能です。多くの方法で自費出版書籍を宣伝すれば、売上アップできるでしょう。