自費出版の本を売りたいならば書店営業することが大切です。本屋の中には自費出版本の陳列を好まない店舗もあります。本記事では自費出版本の営業の方法やポイントを紹介します。

自費出版とは

自費出版とは自分でお金を出して本を出版することです。小説や詩集、イラスト集、写真集などさまざまなジャンルで自費出版が行われています。

すべてのプロセスを自分で行うのは大変なため、出版社に協力してもらうケースが多いです。出版社の中には自費出版をサポートするサービスを有料で提供している会社があり、多くの人が利用しています。出版社に本の校正や印刷、流通などを任せられます。

自費出版本を本屋に置いてもらうには

自費出版本を本屋に並べてもらうための方法を紹介します。 当然ながら、ISBNやJANコードといった大前提はクリアされている前提です。

出版社経由で置いてもらう

自費出版で出版社を利用する場合は、契約の際に書店への本の流通を頼めるケースがあります。出版社の取次経由で書店に自費出版本を置いてもらいます。

出版社がすでに保有している流通ルートを活用できるため、スムースに本を並べられるでしょう。

本屋に直接持ち込む

本屋に営業をして本を置いてもらう方法があります。大きなチェーン店は本部が入荷を一元管理している場合があり、この場合には難しいでしょう。

大半の書店は著者個人から本を仕入れるのではなく出版社や取次店を経由して本を仕入れます。帳合など事前に確認すべき点があるため、出版社への事前相談が重要です。

営業代行会社を利用する

書店営業を専門に代行する業者があります。多くの業者は出版社からの依頼のみ引き受けていますが、著者個人からの依頼に対応可能な業者に相談することもひとつでしょう。

本を置いてもらうための営業方法

書店に本を置いてもらうための効果的な営業方法を紹介します。

本のアピールをまとめる

自分の本にどのような魅力があるのかアピールポイントをまとめておくことは大切です。本の内容から魅力、想定読者などをまとめます。

たとえば、現在の流行に合った内容である点をお伝えしたり、広告掲載予定やメディアで取り上げられる予定があれば、その旨をお伝えします。

自作POPの持参

本屋で本をアピールするためにPOPの活用は効果的です。本を持ち込みする際には自作のPOPを用意しておくと良いでしょう。実際に本を置いてもらえることになったならば、自作POPを宣伝に活用してもらいます。

自己PRをまとめる

自分のプロフィールをまとめておくことは大切です。著者のプロフィールがあれば信用を得られます。安心して本を買ってもらえるように上手くまとめましょう。

営業の注意点

営業したからといって書店が本を置いてくれるとは限りません。たとえ1つの書店で断られても諦めずに別の書店で営業しましょう。

また、営業する際には正しくマナーを守ることが大切です。事前にアポを取り、混雑する時間帯を避け、書店に迷惑をかけないように配慮しましょう。あくまでも書店側の善意に頼る方法であり、書店側の考え次第であることを念頭に置いてください。

自費出版本の販促方法

自費出版本を販促する方法を紹介します。

SNSやブログに掲載する

自分から積極的に販促する方法としてSNSやブログへの掲載があります。自身のSNSやブログを活用して自費出版本を宣伝します。すでに多くのフォロワーを持っているならば、SNSなどで宣伝することで一定の効果を期待できます。

インフルエンサーなどに献本する

他者に宣伝してもらう方法として献本があります。インフルエンサーなど影響力のある人に献本して本を宣伝してもらいます。当然ながら関係性のないインフルエンサーに書籍を送り付けるような方法では迷惑となるだけ効果はありません。
インフルエンサーなどに本の宣伝を依頼する場合は、費用がかかることがあるため注意しましょう。

本屋以外の流通方法

本屋以外で自費出版本を流通させる方法を紹介します。

自費出版本の電子書籍化

自費出版本を電子書籍化すればネットの電子書籍販売サイトに流通させられるようになります。電子書籍であれば、日本中の人たちに気軽に買ってもらえるのがメリットです。
紙の書籍よりも気軽に購入できるため、より多くの人に手に取ってもらえる可能性があります。また、英語に翻訳することで海外の人達に自費出版本を買ってもらうことも可能です。

出版社の中には自費出版本の電子書籍化に対応してくれる会社があります。出版社を利用する際には事前に相談をして電子書籍化に対応できるか確認しておきましょう。電子書籍の流通にまで対応してくれるケースもあります。

即売イベントに参加する

即売イベントに参加すれば、直接自分の本を売ることができます。イベントによって販売している本のジャンルが異なる場合があるため注意しましょう。幅広いジャンルを扱っているイベントもあれば、特定のジャンルに特化しているイベントもあります。

即売イベントは事前に申込をしなければいけません。各イベントごとにルールが決められているため注意しましょう。出版できる本の内容に制限が設けられていることもあります。ルールを守った上で即売イベントに参加しましょう。

まとめ

自費出版本を本屋に並べたいならば、出版社に依頼して流通ルートを紹介してもらうか、自分で直接本屋に営業を行う必要があります。

本の魅力を伝えて、マナーを守って営業しましょう。また、本屋以外にも自費出版本を売るルートは存在するため、本記事を参考にして本の売り方を決めてください。