趣味で短歌を作っている方は自分だけの短歌集を作ることを夢見ているかもしれません。仲間の短歌を集めて1冊に仕上げることも素敵でしょう。

本記事では短歌集を自費出版する方法や費用、注意点などを紹介します。

自費出版とは

自費出版とは自分で費用を出して自身で作った著作物を販売することです。商業出版とは異なり、自分で出版費用を用意して、印刷や流通なども自分で手配します。

実際には出版社が自費出版をサポートするサービスを提供しているため、費用はかかりますが自費出版は簡単に行えます。

短歌集を自費出版するメリット

自費出版で短歌集を出すメリットを紹介します。

記念や思い出に残る

自費出版で短歌集を出せば、記念や思い出になるのがメリットです。短歌集という形で自分の作品をまとめれば、良い記念になるでしょう。書籍という形で現物を残せるため、思い出の品として大事に保管できます。また、短歌の集会などを行った際に発表した短歌をまとめて短歌集という形で自費出版すれば、記念品として残せるでしょう。みんなの思い出の品として実物を残せるのです。

多くの人に知ってもらえる

自費出版で短歌集を作れば流通にのせることができます。書店に並べてもらうことで多くの人の目に触れるため、多くの人に知ってもらえるのがメリットです。集会で発表した短歌を自費出版で出すことで、素晴らしい作品の存在を世に広められます。

箔がつく

たとえば、短歌の集会を開いたときに、短歌集を出すことで集会に箔をつけることができます。過去に自費出版で短歌集を出したことのある集会としてアピールすれば、集会に人が集まりやすくなるでしょう。また、個人で短歌集を出した場合は、集会の主催などをしやすくなります。

短歌集を自費出版するには

短歌集を自費出版するための大まかな流れは以下の通りです。

  1. 歌稿を整える
  2. 入稿する
  3. 校正する
  4. 装丁作成する
  5. 印刷する
  6. 販売・献本する

歌稿を整えるとは、歌稿の歌を並べ替えたり、章立てしたりすることです。歌稿を整えたら、指定されたファイル形式やフォーマットに合わせて入稿します。校正は誤字脱字などを正していく作業で出版社がフォローしてくれるケースが多いです。装丁はカバーや表紙などを整えることで、希望を伝えれば出版社が対応します。最後に印刷を行い、完成品をチェックして問題なければ、販売や献本をするという流れです。

自費出版に必要な費用

自費出版に必要な費用は出版社ごとに異なっています。冊数やページ数、装丁の豪華さなどにより変わるためです。オンデマンド印刷とオフセット印刷など印刷方式による違いもあります。10冊程度の少数部数を最低限の品質で印刷してもらう場合は数万円程度です。ハードカバーで表紙などにこだわり、100ページ以上ある短歌集を100部以上印刷する場合は数十万円程度の費用がかかるでしょう。

短歌集を作るなら和綴じがおすすめ

短歌集を作る際におすすめの方法は和綴じです。和綴じは伝統的な日本のスタイルであり、糸でとじる製本方式です。耐久力があり、経年劣化に強く、見た目も美しい点がメリットといえます。和綴じで短歌集を作れば、良い雰囲気を出せるでしょう。

ただし、書店へ並べるには不向きなため、用途と販売有無を決めた上で選定しましょう。

短歌集には写真も入れられる

短歌集には挿絵として写真や画像を入れることが可能です。ただし、写真は自分で用意しなければいけません。また、写真や画像の挿入で費用は高くなります。

(カラー印刷する場合、写真追加によりページ数が増える場合に費用が高くなりやすいです。)

短歌集を英訳するオプションを用意している出版社もあります。海外でも売りたい場合は、英訳の相談ができるか確認しましょう。

自費出版する際の注意点

自費出版は出版社との契約内容が重要です。出版社に有利な内容で契約すると後悔します。事前に契約書の内容を細かく確認することが大事です。即決するのではなく、一度持ち帰り、第三者と相談をして怪しい点がないかチェックしましょう。また、複数の出版社に相談をして、見積もりを比較することもおすすめします。

契約した後もすべてを出版社任せにするのではなく、細かく確認することが大事です。自分の目で進捗状況をチェックすることで、満足できる品質の短歌集を作れます。

短歌集を作るのにおすすめな出版社

自費出版での短歌集の制作を手掛けてくれるおすすめの出版社は以下の通りです。

  • 現代短歌社
  • ながらみ書房
  • 河出書房
  • 書籍づくり本舗

現代短歌社は短歌を専門的に扱っています。自費出版に対応していて、編集や校正などにも対応可能です。

ながらみ書房はこれまで1千点以上もの歌集や歌書を刊行してきた実績があります。自費出版のさまざまな要望に応えてくれるのが特徴です。写真の挿入などにも対応しています。

河出書房は明治19年に創業した老舗の出版社であり、自費出版に対応可能です。短歌集の刊行をサポートした実績があります。

書籍づくり本舗は当サイトの運営元です。料金体系がシンプルで安価であるため、品質と価格を吟味し賢い選択をされたい方にご支持いただいています。

用紙や挿絵等のご相談にも対応しています。

まとめ

趣味で短歌を読んでいて作品がまとまったならば短歌集の制作を検討してみましょう。短歌の集会などで多くの歌が読まれた場合に思い出として短歌集を作ることもできます。出版社と相談をして、本記事の内容を参考にすれば、満足できる短歌集を完成できるでしょう。