自費出版をするには費用がかかるため、資金集めに悩んでいる方は多いです。そんな方の選択肢としてクラウドファンディングがあります。本記事ではクラウドファンディングの基本から出資を得るためのコツなどについて紹介しましょう。
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クラウドファンディングとは

クラウドファンディングとはネットを介して多くの人から少額の出資を得ることです。資金調達の方法として従来は金融機関からの借入や家族・知り合いからの出資といった方法が主流でした。それが、最近ではインターネットを活用した新しい資金調達の方法としてクラウドファンディングが登場しました。出資する側と受ける側を繋ぐサービスは多数あり、不特定多数の人達に出資を募ることができます。

クラウドファンディングを利用するメリット

自費出版に際しクラウドファンディングを利用するメリットは以下の通りです。

  • 無名の人でも出資を募ることができる
  • 資金不足でも自費出版ができる
  • 本について広く告知できる

クラウドファンディングを活用すると無名の人で(過去に出版実績のない人)も魅力的なプランを提案できれば出資を募ることができます。資金調達が上手くいけば、資金が足りない人でも自費出版が可能です。

実際にクラウドファンディングで出版した実例

クラウドファンディングで出版をした事例を以下にまとめました。

書籍名クラウドファンディングサイト支援総額
旅するシェフCAMPFIRE3,785,395円
ゾウの知恵Makuake1,081,000円
medley LaboCAMPFIRE194,550円

旅するシェフは世界各国の料理のレシピを掲載した本です。すべてフルカラーで写真を掲載しています。300万円の目標を達成して自費出版に成功しました。

ゾウの知恵はゾウに関する専門書のプロジェクトです。ゾウに関する生理学や生態学を知ることができます。大学で専門的に研究をしていた方が資金を募り自費出版に成功した事例です。

medley Laboはライフスタイルに関する雑誌です。編集者をしている方が出資を募り雑誌の出版に成功しました。

自費出版本に出資してもらうためには

自費出版本へ出資してもらうためのコツを紹介します。

内容は見やすく分かりやすく

自費出版の提案をする際には、内容が見やすくわかりやすいことが重要です。具体的にどんなプランで本を出版する予定なのか理解しやすい内容を心がけましょう。場合によっては、原案を動画化することもおすすめします。文字だけではなく映像を活用することでわかりやすくなるからです。

しっかりした理由を説明する

なぜ自費出版をしたいのか理由を明確に説明することが大切です。多くの人に知ってもらいたい事がある、売上を寄付したいなど理由が明確であるほど出資したいと思わせることができます。

独自性のある内容であること

クラウドファンディングサイトには出資を募る提案がたくさんあります。その中から自分の提案を選んでもらうためには独自性の強い内容であることが重要です。仕組みや内容が出資者に面白そうと思わせるものにしましょう。キャッチコピーにこだわることもおすすめです。

現実的なプランであること

たとえば、執筆着手前の状態で1000ページの超大作を作るための出資を募っても失敗する可能性が高いでしょう。スケジュールや内容を明確にして、現実的に可能なプランを提案しましょう。きちんとやり遂げる意志があることを見せることで出資を得やすくなります。

SNSなどでアピールをする

出資者を募るには、単にクラウドファンディングサイトで提案するだけでは不十分です。SNSや自身のサイト・ブログなどを活用して積極的にアピールしましょう。多くの人に認知してもらうことで、出資者を増やせます。

お礼の品を工夫する

企画に関心を持つであろう層に喜ばれるお礼の品を考えます。

完成書籍を送るだけでなく、サインを入れるのかや企画進行の舞台裏をお知らせする映像をつけるなど幅広く検討しましょう。

自費出版ができるクラウドファンディングサイト

自費出版に対応する代表的なクラウドファンディングサイトを以下にまとめます。

  • CAMPFIRE
  • Makuake
  • Readyfor

CAMPFIREは国内では最大級のクラウドファンディングサイトです。目標金額達成時実行型と実行確約型の2つのプランから選べます。決済手数料が安いのがメリットです。

Makuakeはサイバーエージェントの運営するクラウドファンディングサイトです。サポート体制が充実しています。サイバーエージェント関連のメディアで告知できるのが魅力です。

Readyforは専任の担当者が付くのが特徴のクラウドファンディングサイトです。出版プロジェクトには社会貢献につながるものが多い傾向にあります。担当者からさまざまな提案を受けられるため初心者におすすめです。

少額でorお金をかけずに自費出版する方法

資金が少ない人でも自費出版を成功させる方法を紹介します。

電子出版を利用する

Kindleなどを利用すれば簡単に電子出版ができます。電子出版の場合は印刷費用がかからないため、自費出版のコストを抑えられるのが魅力です。また、ネット上で販売するため、全国各地の人達に購入してもらえる可能性があります。

コンテストで入賞する

絵本や俳句、写真集などは各出版社がコンテストを開催しています。コンテストに入賞すると出版社に費用を負担してもらい出版できるケースがあります。クオリティの高い作品を持っているならば、コンテストに挑戦してみましょう。

まとめ

クラウドファンディングを活用すれば自費出版のための資金を集められる可能性があります。ただし、多くの出資を募るためには魅力的な提案を行い、広くアピールすることが大事です。また、電子出版やコンテンストの入賞といった方法でも、お金をかけずに出版できます。